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ホンダ、コスト半減で耐久性2倍の「次世代燃料電池モジュール」

次世代燃料電池モジュール

ホンダは、2027年度に量産開始予定の「次世代燃料電池モジュール」と、2026年に生産開始予定の「燃料電池定置電源」の仕様を初公開した。

次世代燃料電池モジュールは、ゼネラルモーターズ(GM)と共同開発した現行モデルの次世代型で、ホンダが独自に開発したもの。

定格出力150kWを実現し、現行モデルに対して製造コストを半減。耐久性を2倍以上に向上する。また、容積出力密度を3倍以上に高めて小型化を実現し、搭載レイアウトの自由度も向上した。本体サイズは730×580×700mm(幅×奥行き×高さ)、重量は250kg。

2026年に生産開始を予定している燃料電池定置電源は、ホンダの燃料電池自動車「CR-V e:FCEV」にも搭載されている燃料電池を活用。工場や事業所などの大型施設向けに水素由来の電力を供給する。

燃料電池定置電源

冷却システムや内部レイアウトの設計を最適化することでコンパクトなサイズを実現した。また、信頼性の高いバックアップ電力を迅速に提供するため、起動から10秒以内に電力の供給を開始する高い応答性を目指す。

ホンダは燃料電池モジュール活用のコアドメインとして、燃料電池自動車(FCEV)に加え、商用車、定置用発電機、建設機械の4つを定め、水素事業を新たな事業の柱として成長させることで、事業機会の拡大に取り組むとしている。