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ソニー「スタースフィア」まもなく任務完了 2年の運用に幕
2025年2月19日 12:30
ソニーは、2023年1月3日に打上げた超小型人工衛星「EYE」の運用を2025年2月19日に終了する。22日にはゲストとともに運用終了を振り返る「運用終了式」を行なう。
「EYE」は、誰でも人工衛星で写真を撮影できる「STAR SPHERE(スタースフィア)」プロジェクトで使用された低軌道(LEO)衛星。ソニーと東京大学、JAXAによる共同プロジェクトで、「CubeSat」と呼ばれる小型衛星の一種になる。ソニーがカメラシステムなどを開発し、コンテンツやサービスを提供、東京大学は人工衛星の主要部分を開発し、JAXAは人工衛星開発・運用を中心とした技術・事業開発支援を行なった。
リモートで地上からの操作が可能で、一般公開された撮影シミュレーター「EYEコネクト」によって、一般ユーザーも衛星に指示を出して撮影することが可能だった。しかし、打上げ後に不具合が発生し、衛星の姿勢制御が困難になったことから、自由な角度での撮影はできなくなったものの、撮影自体は可能であったことからプロジェクトは継続していた。
EYEの運用終了は、衛星の寿命にともなうもの。元々約2.5年の寿命とされていたが、衛星に不具合がありつつも2年弱の運用が行なわれた。2025年2月19日には衛星を停波して運用を終了し、その後は大気圏に突入して燃え尽きることになる。
運用終了式は、2月22日18時~2時にSTAR SPHERE公式YouTubeチャンネルで配信。STAR SPHEREと「EYE」打上げから終了までのハイライトや、運用終了前の「LAST 50 DAYS」で撮影した宇宙写真や映像のお披露目とゲストからのコメント紹介、「EYE」最後の宇宙写真となる1枚のお披露目などが行なわれる。
司会は榎本麗美さん(宇宙キャスター)、コスモさん。登壇者は、宇推くりあさん(ロケット工学アイドル/VTuber)、北白川かかぽさん(バーチャルサイエンスコミュニケータ/VTuber)、北山輝泰さん(星景とロケット撮影専門の写真家)など。