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タニタ、視覚に障害があってもボタン位置がわかる「凸点シール」
2025年2月18日 16:00
タニタは、視覚に障害のあるユーザーを対象に、希望に応じて凸点(とつてん)シールを無償で配布する取り組みを2月20日より試験的に開始する。対象者は、タニタ商品を使っている視覚に障害のある人。
凸点シールは、小さな粒状のシールで、指で触れたときにボタンなどを識別しやすくする目印として使用できる。シールは6粒入り。
申し込みは、タニタお客様サービス相談室の電話窓口で受け付ける。受付時間は平日9時~17時。
今回の取り組みは、グループ会社のサウザンスマイルズが、視覚障害の有無に関わらず読みやすいニュースメディアを運営する中で集めた、タニタ商品に対する当事者の声を反映して実施する。
タニタでは、1970年代に視覚障害者向けの点字文字を使用したクッキングスケールを発売。1986年には計量した体重を音声で読み上げる「音声体重計」を販売し、その後継モデルとして、操作手順や計測結果を音声で知らせる「体組成計インナースキャンVoice」を販売している。
最近ではアニメやゲームなどとコラボレーションした音声機能付きモデルを販売しているが、もともとは視覚に障害のある人に向けて開発した商品だったという。
今回、新商品の開発だけでなく既存商品の使いやすさを改善することも大切だという考えから、当事者の声を取り入れ、日本点字図書館の協力のもと凸点シールの配布が決定された。