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「東京アプリ」公開 社会的活動でポイント d払いとau PAYに対応

東京都は17日、「東京都公式アプリ(東京アプリ)」を公開した。リリース当初は社会的意義のある活動に参加するとポイントが貯まる「ポイントアプリ」としてスタートするが、将来的には行政手続きやサービスの利用申請などが可能なアプリへと強化していく。アプリはAndoridとiOS用が用意される。

東京アプリの令和6年度(2024年度)展開では、都民が社会的意義のある活動に参加することでアプリに「東京ポイント」が貯まる。このポイントを民間決済事業者のポイントに交換して店舗での支払いに使えるほか、都立施設等の入場チケットに交換して利用も可能。今年度はd払いとau PAYに対応し、来年度は3事業者を追加予定。

東京アプリの利用イメージ
令和6年度はd払いとau PAYに対応

ポイントを取得できる「社会的意義のある活動」として、まずはウォーキングイベント等の健康づくり、高齢者向けスマホ体験会など約10事業を予定。例えば、高齢者向けスマートフォン体験会の参加で500ポイント、保活ワンストッププロジェクトのアンケート回答で100ポイント、北区「桜ウォーク 2025」参加で500ポイントなどが用意されている。令和7年度(2025年4月から)は、各種ボランティア活動や防災・環境・福祉などの都施策への参加、都が実施するアンケートへの協力など対象事業を広げる。

ポイントで利用可能な都立施設は、殿ヶ谷戸庭園の入場チケット(150ポイント)や、東京水辺ラインの水上バス乗船券(800ポイント)など。

キャンペーン参加で東京ポイント付与。ポイントは水上バス乗船券などに使える

また、25年秋頃にはマイナンバーカードによる本人確認機能に対応予定で、これにより、将来的に都の様々な手続やサービスと連携。1人あたり7,000ポイントの東京ポイントを付与する「つながるキャンペーン」も予定している。

東京アプリは今後も機能拡充していく計画だ。1月に東京都が公表した2035年までのデジタル戦略をまとめた「シン・トセイX」では、2035年度を目処に、ポイントアプリを全ての局・区市町村が活用するほか、各種手続、施設予約等も一元化した、「スーパーアプリ」を目指すとしている。