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Perplexityも「Deep Research」対応 無料でも1日5回詳細に調査

AI検索サービスの「Perplexity」は14日、新機能の「Perplexity Deep Research」を開始した。プロンプトを入力するだけで、ユーザーに変わって詳細な調査と分析を行なう機能で、Deep Researchで質問すると、Perplexityが数十の検索を実行し、ソースを読み込んで内容を分析、包括的なレポートを自動的に作成する。

Perplexity(パープレキシティ)の無料版でも利用可能だが、1日の回答数が5回までとなる。月額20ドルのPerplexity Pro契約者は1日500回まで利用可能。14日時点ではWebのみの対応だが、まもなくiOS/AndroidアプリとMacでも対応予定。

Deep Researchは、検索と推論を組み合わせて詳細な調査を行なう機能。反復的に検索を行ない、ドキュメントを読み、次に何をすべきかを推論し、対象分野についてより深く理解して調査する。特に、金融やマーケティング、製品調査などの「エキスパートレベルのタスク」に優れているという。

Webでの利用は、perplexity.aiの検索ボックスのモード選択から「Deep Research」を選択し、質問を送信する。調査結果はPDFやMarkdown、Perplexityページに変換して共有可能。

PDFやMarkdownでExport

応用例としては、金融、マーケティング、テクノロジーなどの分野や、ヘルスケア、製品研究、旅行計画などの個人的なコンサルタントとしても活用できるとしている。調査はほとんどの場合、3分以内で完結する。

マーケティングのDeep Research例

同名のDeep Research機能は、GeminiやChatGPTでも用意されているが、Gemini Advanced(2,900円)やChatGPT Pro(200ドル)や有料プラン向けの機能となっている。Perplexityでは1日5回までは無料でDeep Researchを利用できる点が特徴といえる。

PerplexityのDeep Researchは、AIベンチマークの「Humanity’s Last Exam」(人類最後の試験)スコアが20.5%で、Gemini Thinking、o3-mini、o1、DeepSeek-R1などを上回っているという。なお、ChatGPTのdeep researchのスコアは26.6%。

また、SimpleQAベンチマークでは93.9%となり、主要なモデルのパフォーマンスを大きく上回っているという。