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NTT、IOWN活用で触覚や振動も伝える「ふれあう伝話」 大阪万博

NTT、2025年大阪・関西万博 日本館事務局、2025年大阪・関西万博シグニチャーパビリオン いのち動的平衡館の3者は、大阪・関西万博において、IOWNを活用した「ふれあう伝話」を設置する。

音や映像だけでなく、触覚・振動を送り合うことができる「ふれあう伝話」を設置し、離れた人の存在を感じられるような体験を提供。公共の場で生まれる偶然の出会いや、初めて会う人とでもふれあうコミュニケーションが気軽にできるような新しいコミュニケーションのあり方をめざす。

具体的な取り組みの一つでは、24年12月に提供を開始した「All-Photonics Connect powered by IOWN」を活用。日本館と関西国際空港万博特設ブースを接続し、それぞれの場所に「ふれあう伝話」を設置する。

関西空港に降り立つ海外からの来訪者等と日本館の来場者が、「ふれあう伝話」を通じ世界各国の言葉で挨拶し、映像が映るモニタの両脇にある丸い手のマークのところにハイタッチをすることで、初めて会った人どうしの「つながる」コミュニケーションを創造する。

海外からの来訪者は、ふれあう伝話を通じ初めて会う日本館来場者と出会い、ふれあうことで、万博会場にいってみたい気持ちを想起し、日本館来場者はふれあう伝話を通じ海外からの来訪者と出会うことで、万博会場へ訪れる外国人とのコミュニケーションを取ってみたい気持ちを想起させるとしている。

二つ目の取り組みでは、23年7月に大阪・関西万博の夢洲会場への提供を発表した、「オールフォトニクス・ネットワーク(以下APN)」を活用。NTTパビリオンと「いのち動的平衡館」を接続し、それぞれの場所に「ふれあう伝話」を設置する。

NTTパビリオンといのち動的平衡館に訪れた来場者どうしが、映像が映るモニタ前に置かれたテーブルにふれることで、それぞれのふれる感覚を伝え合うことができる。さらにNTTパビリオンには、聴診器型のデバイスから、自分の鼓動を一緒に送ることが可能。「いのち」の流れやその利他的なつながりとする「動的平衡」を感じられる体験を創造する。