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東京メトロ「座りやすい号車案内」 乗換NAVITIMEで提供開始

東京メトロとナビタイムジャパンは、1月22日から「乗換NAVITIME」アプリの有料会員限定で「座りやすい号車案内」の試験提供を開始する。将来の「座れるルート検索」機能の提供に向けた検証を実施する。

両社はこれまで、「座れるルート検索」や「座りやすい号車案内」の提供を目指し、「着座確率」(座りやすさ)の推定、アプリでのサービス提供に必要な精度検証および機能開発を進めてきた。これにより、朝ラッシュ等の混雑している車内においても、途中駅到着時に多くの乗客が降車する号車が明らかとなり、座れそうな号車やタイミングをアプリ内で可視化できるようになったという。

今回、「座りやすい号車案内」を体験できる準備が整ったため、乗換NAVITIMEアプリの有料会員に向けて試験提供し、「着座確率」の精度向上、デザインやUIの改善に必要なユーザーの声を収集する。

有料会員がアプリで東京メトロ線を含む経路を検索し、座れそうな号車がある場合、検索結果の一覧画面に「座れる確率の高い号車があります」の強調表示を行なう。各経路の詳細画面には「座れそうな号車」を最大3号車表示し、乗車する駅から目的地までの停車駅ごとの着座確率も表示する。

試験提供中は乗換NAVITIMEの画面内で、対象者が参加できる「実際に座れたか体験調査」や「改善要望アンケート」を実施。アプリの利用ログと実際に座れたか体験調査の結果を分析し、行動変容が起きたか、実際に座れたかといったサービスの効果検証も行なう。

実施期間はアンケートの回答およびアプリ利用データが十分に収集できるまでを予定しており、最長で2カ月程度。

今後は座りやすい号車案内に加えて、「1本列車を見送ることで座りやすくなります」、「急行列車から普通列車へ乗り換えると座りやすくなります」といった提案機能等の提供を検討する。