ニュース

JR西、宇宙輸送サービスを通じて価値創造 スペースワンに出資

飛行するカイロス

JR西日本イノベーションズは、小型人工衛星打上げに特化した宇宙輸送サービスの実現に取り組むスペースワンに出資し、資本業務提携を行なった。スペースワンの取り組みと、JR西日本グループの事業を組み合わせることによる、新たな価値創造を目指す。

スペースワンは、キヤノン電子、IHIエアロスペース、清水建設、日本政策投資銀行の共同出資により、2018年に発足された宇宙輸送サービスを提供する企業。和歌山県串本町に位置する専用のロケット打上げ射場「スペースポート紀伊」から、2020年代中に年間20機、2030年代に30機の小型ロケット「カイロス」を打上げる宇宙輸送サービスの実現を目指している。

出資目的は、新しい領域(宇宙分野)についての技術動向・市場動向の獲得、JR西日本グループのアセットを活用した協業の検討。宇宙輸送サービスが地域の内外にもたらす価値を創出・共有し、地域課題の解決に貢献するとともに、協業による新たな価値創造を目指す。

JR西日本イノベーションズ 代表取締役社長 川本亮氏(左)、スペースワン 代表取締役社長 豊田正和(右)

オリックスもスペースワンに投資

また、オリックスがスペースワンの新株予約権付社債を引き受けたと発表した。オリックスグループでは、オリックス・レンテックが宇宙センターの環境試験設備等を利用した試験受託サービスや宇宙環境を再現する小型熱真空試験装置一式のレンタルサービスに取り組んでおり、投資を通じて、スペースワンの事業成長を支援するとともに、今後社会インフラとして期待されている宇宙産業の発展に貢献するとしている。