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商談の模擬演習ができる「AI営業ロールプレイング」 Sansan
2025年1月7日 11:54
Sansanは「Sansan Labs」に、対話型AIを活用した機能「AI営業ロールプレイング」を実装した。商談を取り付けるまでの一連の流れを模擬演習できる。
Sansan Labsは、営業DXサービス「Sansan」のユーザーに無料で提供しているサービス。自社で蓄積した名刺データをはじめとする接点情報や企業情報、Web上にある公開情報を活用し、営業活動の効率化や社内コラボレーションの活性化、顧客接点の分析などに向けた機能を公開している。
AI営業ロールプレイングは、対話型AIを想定顧客に見立ててチャット形式で対話を行ない、次回の商談を取り付けるまでの一連の流れを模擬演習できる機能。想定顧客の難易度を「初級」「中級」「上級」の3段階から選択し、想定顧客の「業界名」「部署名」などを入力することでチャット形式の演習を開始できる。
入力された情報を基にAIが業界動向や有価証券報告書を分析し、自動で商談相手の性格やプロフィールを生成して顧客役を務める。次の商談日程を取り付けることが演習のゴールとして設定されており、ユーザーは日程調整の許諾を得るまで自由に質問や提案を行なえる。
演習の最後には、商談相手との信頼関係構築から提案までをどのように行なえたかといったまとめ、全体を通して「良かった点」「改善点」「獲得した商談ですべきこと」などがフィードバックされる。
AIが顧客役として設定した人物像の「名前」「年齢」「性別」「部署・役職名」「性格」「業務上での悩み」「直近・中長期での課題」などが開示されるほか、過去に実施したロールプレイングの内容の確認ができるため、振り返りに活用できる。
商談のロールプレイング形式の模擬演習は、多くの企業が社員教育の一環として取り入れている。一方で、ロールプレイングには顧客役の選定や日程調整、シナリオ策定、実施後のフィードバックが必要で工数がかかるため、急な商談時には実施が難しいという課題がある。
これに対してAI営業ロールプレイングでは、担当者自身が必要なタイミングで自由に演習を行ない、客観的なフィードバックを得られるとしている。