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コクヨ、多言語・音声読み上げ対応の紙パッケージ導入

コクヨは、文具業界で初めて多言語表示や音声で情報を得られる「アクセシブルコード」を採用した紙パッケージを導入する。従来のプラスチック製ブリスターパックから紙パッケージに切り替え、金属文具(ハサミなど)を中心に、誰でも商品理解がしやすいパッケージを目指す。

アクセシブルコードは、多言語(日本語、英語、韓国語、中国語(繁体字/簡体字)・音声対応の二次元バーコードで、スマートフォンで読み込むと端末の設定言語に応じた情報が表示され、音声で読み上げられる。コードの印刷箇所には指で触っても認識可能な凹凸があり、視覚障がいのある人でも認識しやすい。

新パッケージは、針なしステープラー「ハリナックス」やハサミ「サクサ」から12月11日より順次採用。これまでのブリスターパックとは異なり、紙パッケージでは商品の使用シーンを示す写真や詳細な情報を6面にわたって表示が可能。また、パッケージに窓を設けることで、素材の質感や色も確認できる。

今回の取り組みは、コクヨが推進するインクルーシブなモノ・コトづくりのプロセス「HOWS DESIGN(ハウズ デザイン)」から生まれた。同社は「循環型社会への貢献」と「Well-beingの向上」を重点課題とし、環境負荷の軽減と社会のバリアをなくすことを目指している。

アクセシブルコードは、エクスポート・ジャパンが特許権および商標権を有し、主に医薬品業界での実績がある。文具業界での採用は初となる。