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マネーフォワードME、「ポイントが貯まる家計簿」になる Vポイントが貯まる
2024年12月2日 14:43
マネーフォワードホームは、家計簿アプリ「マネーフォワード ME」において、ポイントが貯まる新機能「ポイントが貯まる家計簿」を12月2日から開始する。貯めたポイントは「Vポイント」に交換し、利用できる。
「お金の流れの見える化」を目指してきたサービス「マネーフォワード ME」で「ポイント」を貯める機能。新機能は、マネーフォワード MEアプリで、銀行・証券口座やクレジットカード、ポイントアカウントなどを連携し、口座を5件以上登録。マンスリーレポートを確認するなどの、アプリでの"アクション”に応じてポイントを付与する。
ポイント付与は、アプリの起動で1ポイント(月5ポイントまで)と銀行・証券口座・クレジットカード連携で5ポイント(初回のみ)など。口座連携数に応じてポイントを付与するほか、マンスリーレポートの確認で3ポイント(月1回)。スタンダード/アドバンスなど有料プランの契約時や更新時にも一定のポイントを付与する。
また、三井住友カードのOliveアカウント申し込みなどの条件達成や、三井住友カードの発行などでもポイントが付与される。開始時には16個の“ミッション”を用意している。有料会員であればポイント付与はさらに優遇される。
マネーフォワード ME上で貯めたポイントは、シリアルナンバーをVポイント申請サイトで入力して、Vポイントに変更可能。2~3日でVポイントとして反映される。なお将来的には直接Vポイントが付与される形を目指すという。
シェアボードなど新機能も 資金移動など金融サービス本格展開
マネーフォワードホームは、マネーフォワードと三井住友カードによる、個人向け事業における合弁会社で、8月1日に設立。マネーフォワードの個人向け事業を分割し、三井住友カードと連携して「オープンなお金のプラットフォーム」を目指す。
今後のマネーフォワード MEの機能強化では、2025年1月には2人で家計管理できる「シェアボード」に対応。さらに、2025年夏頃にはAIを活用したライフプランニング機能も追加予定。
シェアボードでは、家族やパートナーなどと「共有したい口座だけ」をシェアするなど、複数人でのマネーフォワード ME管理の柔軟性を向上。ユーザーからも人気が高い機能だという。また、AIを活用したライフプランニングについては、家計の見える化だけでなく、その先の”アクション”につなげる機能を目指す。「AIを活用し、一人一人に向き合う機能を提供したい」(マネーフォワードホーム 木村友彦 取締役副社長)という。
マネーフォワード MEでは、これまでもアクションにつなげる機能として、「お金の相談」、「固定費の見直し」などの“非金融”領域のサービスを展開してきたが、"金融サービス”は提供できていなかった。
"お金のアプリ”にも関わらず、金融サービスの提供にはライセンス等が必要で、時間や費用がかかるため着手できなかったという。一方ではユーザーからはもっと踏み込んだ「お金の管理」に関する要望が高まっており、こうした声に応えていくことが新会社の目的の一つという。
例えば、従来のマネーフォワード MEでも、クレジットカードを使った金額について、「20万円を使って引き落としが◯月◯日にあります。引き落としが足りません」といった「アラート」までは出せた。しかし、銀行口座から他の銀行口座への資金移動などはできず、「アプリ上で解決」はできない。また、お金を「貸す」機能ももっていない。マネーフォワードホームでは、こうしたマネーフォワード MEユーザーのニーズに対し、「金融サービス」を強化して対応していく方向で、マネーフォワード MEやOliveなどを通じ、「貯める」「使う」「借りる」「増やす」の各機能を強化する。
「貯める」においては、今回の「ポイントが貯まる家計簿」を皮切りとし、ユーザーからのニーズに答えていく。
「使う」については、例えば「クレジットカードを使った場合に、すぐに明細が反映されない」というユーザーの不満は多く、Oliveや三井住友カードとの連携で、こうした使い勝手の改善も目指すという。
「借りる」については、マネーフォワード MEの資産状況や日々の入出金を確認しながら、「無理なく借りられる金額」を提案。また、その返済のアドバイスを行なったり、ライフステージにあわせた「お金を借りる」提案を行なう。
「増やす」については、新NISAなどで投資や資産形成に興味を持つ人が増えていることから、マネーフォワード ME上での機能強化を目指す。マネーフォワード MEの資産形成アドバンスコースとOliveの連携などを想定しているという。なお、各機能は検討段階であり、実現時期などは未定としている。