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「イオンタウン楽々園」12月6日オープン 広島県初出店

イオンタウンは、広島県広島市佐伯区にショッピングセンター「イオンタウン楽々園」を、12月6日にオープンする。イオンタウンにとって広島県初出店となる。出店数は71店舗、核店舗はマックスバリュ。

佐伯区は広島市の西部で、イオンタウン楽々園の所在地は広島市佐伯区楽々園4丁目14番25号。広島電鉄宮島線 楽々園駅から徒歩3分の立地で、国道2号線および市道からのアクセスもしやすいことから、公共交通機関でも車でも来店しやすい場所としている。

同地は、1936年に楽々園遊園地・温泉施設開園以降、形を変えつつも地域の中心となって栄えてきた場所だという。71年に遊園地が閉園した後、ひろでん楽々園ショッピングタウンが開店し、1999年にマダムジョイ(現マックスバリュ楽々園店)として開店した。また、同地にあったナイスディ棟が2021年9月に、DCM楽々園店が2022年12月に閉店した。

イオンタウンは土地所有者である広島電鉄と、2023年6月にナイスディ棟などの跡地について土地賃貸借契約を締結。その場所でイオンタウン楽々園を整備した。2024年10月にはイオンタウン楽々園に隣接する土地についても土地賃貸借契約を締結しており、今回のオープンを1期として、今後2期増床オープンを予定する。

規模は2階建て、敷地面積約20,270m2、延床面積約21,280m2、駐車台数431台、駐輪台数311台。なお、2期開業後の敷地面積は約28,400m2となる。

地域密着型のショッピングセンター(SC)で、商圏は車10分圏内、世帯数は約56,000世帯、人口は約122,300人。来客数は年間450万人、1日あたりでは平日11,500人、休日16,000人を見込んでいる。

イオンタウン楽々園のコンセプトは「HAPPY TIME GARDEN 楽々園」。食の充実、余暇・交流の拠点、緑の充実の3つをポイントとして挙げている。また、地域密着型SCとして地元企業とのつながりを大切にするという考えから、地元店舗が多く出店。出店店舗のうち広島県内に本社のある企業の割合は54%となっている。一方で、佐伯区内初出店率は全体の63%と、地域にはない店舗の出店も多い。

食については、1階にフードマーケット、2階にレストランゾーン、フードコートを展開し、全28店舗が出店。

1階のフードマーケット「楽々園マルシェ」では、生鮮からグロサリーまで取りそろえ、集中レジでワンストップで買い物ができる構成としている。また、その場で飲食可能なスペースも設ける。

生鮮三品・食物販エリア
主な店舗

2階のレストラン「楽々園ダイニング」には、、お好み焼きやうどん、焼肉など、商業施設初出店を含む地元の人気店や、広島県初出店のとんかつ店など、計6店舗が出店する。

フードコート「Food terrace」の座席数は約200席。明るく開放的な空間で食事を楽しめるよう、大きなガラス窓を設けている。

楽々園ダイニング
Food terrace
主な店舗

食以外にも物販が19店舗、サービスが22店舗出店。そのうち、広島県初出店や商業施設初出店の店舗は13店舗となっている。雑貨やコスメのセレクトショップを展開するほか、地元の老舗書店「廣文館」による新業態「廣文館&cafe」などの出店もある。

交流および緑の充実については、緑あふれる空間演出を施したコミュニティ空間として2階にテラスを設置するほか、共用部にギャザリングスペースを多く設けることで、買い物の間の憩いの場として過ごせる環境を提供する。

2階テラス
1階ギャザリングスペース

2階テラスをはじめとしたSC内の植栽は、2期に出店予定のテナント「Soraniwa」がプロデュースする。Soraniwaは鳥取・島根県内で3店舗展開する園芸専門店で、広島県および商業施設初出店となる。1期では期間限定で1階区画に出店する。

そのほか、新たなにぎわい拠点創出を目指し、約50年前にオープンした「ひろでん楽々園ショッピングタウン」の時代からこの地に根付くヤシの木2本を受け継ぎ、イオンタウン楽々園のシンボルとする。

楽々園の地に根付くヤシの木

また、広島地域振興会提供の写真を元に、楽々園の歴史を辿るコーナーを館内各所に設置。楽々園遊園地や、ひろでん楽々園ショッピングタウンなど、同地を中心とした昭和初期からの楽々園の地の歩みを感じることができる。

左から、楽々園遊園地、楽々園遊園地プール、ひろでん楽々園ショッピングタウン

地域のコミュニティ拠点としての取り組みも推進。AIオンデマンド交通「SMART MOVER」の乗降ポイントをイオンタウン内に移設する。SMART MOVERは予約による乗合運行をするミニバスで、約60カ所の乗降ポイントで利用可能。自家用車での来店が困難な人も含めた地域住民の、買い物の利便性向上、コミュニティへの参画促進、地域交流の活性化を図る。

ほかにも、市民主体のまちづくりを目的として楽々園地区および周辺の地元ボランティア団体等22団体によって構成される「楽々園学区まちづくり推進協議会」が施設内にオープン。昔あそび体験や子育てカフェなどを実施する。

従来より同地で展開していたマックスバリュが、「マックスバリュイオンタウン楽々園店」としてオープン。メニュー提案を行なう売場やセルフレジの導入などにより、楽しく快適に買い回りできる店舗を目指す。買い回りのしやすい環境とするため、円で回れるつくりとし、ワンウェイで買い物ができるようにしている。