CIC、個人の信用を数値化した「クレジットガイダンス」開始

信用情報機関のシー・アイ・シー(CIC)は、加盟企業と消費者向けに「クレジット・ガイダンス」を提供開始する。同ガイダンスは、信用情報を分析のうえ算出した指数(スコア)とその理由を、加盟企業と消費に提供するもの。

CICなどの信用情報機関は。金融機関などの加盟店が融資などの判断を行なうために信用情報を扱っている。自身の信用情報は、消費者からもCICに照会を行なうことで取引情報などを確認できたが、クレジット・ガイダンスでは信用状態を表す指標を、3桁の数値でわかりやすく確認できるほか、指数の算出に際し、特に影響を与えた理由を最大4つまで確認できる。

クレジット・ガイダンスの指標は、信用情報のうち属性(年齢・性別・勤務先・居住地等)に関する項目を除外した「客観的な取引事実(支払状況、残高等)」に基づき、200～800の3桁の数値で提供される。

加盟店に先駆けて、11月28日から消費者向けの提供を開始。クレジット・ガイダンス情報の開示を希望すると、自身の信用情報と併せて、クレジット・ガイダンス情報を確認できる。なお、CICに所定の手続きをすることで、加盟企業へのクレジット・ガイダンスの提供を停止することも可能。加盟店へのクレジット・ガイダンス提供は2025年4月1日を予定している。

消費者が自身の信用情報の開示を行なう場合、インターネットで500円、郵送で1,500円の手数料が必要となる。