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Chromebook Plus、リアルタイム翻訳や文書作成などAI新機能

Googleは、Chromebook Plusの新機能を発表した。Google AIに搭載されているアシスタント「Gemini」の統合・強化や、ビデオ通話の画質・音質の向上、リアルタイム翻訳機能などを順次提供する。

Chromebook Plusは、6月にもGoogle AIの機能強化の一環として、Googleフォトアプリの「編集マジック」を追加するなど、利便性が向上していた。今回の強化では、主に4つのAI機能が追加される。

文書読解サポート(英語のみ)

PDFやWebサイトなどのあらゆる文書を要約でき、要約内容を基に追加の質問も可能。10月30日より提供されるが、リリース時点では英語のみをサポートし、日本語版は'25年初頭のリリースを予定している。

UIは日本語化されているが、現時点では英語のみサポート

文書作成サポート

メールの返信や招待状の文章など、簡単な指示を入力するだけでテキストを生成できる。テキスト入力が可能なアプリ上で右クリックをするだけで利用可能。

また、Google ドキュメントなどで既に入力済みのテキストを指定し、文章のトーンや追加の指示内容に置き換えることも可能。対応言語は英語や日本語など12言語をサポート。9月から提供開始しており、すぐに利用できる。

文章の校正や要約などもできる

リアルタイム翻訳

Google MeetやZoomのビデオ通話だけでなく、YouTubeやビデオファイルなど、さまざまな音声・動画をリアルタイムで翻訳する。英語や日本語を含む19カ国語から100以上の言語をサポート。10月2日から提供開始されており、こちらもすぐに利用可能。

英語から日本語に翻訳している様子

文書読解サポート、文書作成サポート、リアルタイム翻訳の機能の利用にはインターネット接続が必要。

ビデオの通話・画質の向上

ノイズキャンセリング機能やスタジオ品質、照明や明るさを自動調整するなど、ビデオ通話の画質と音質を向上させる機能も10月30日より提供。

Chromebook Plusは、従来のChromebookと比較して、処理能力、メモリ、ストレージなどが2倍のパフォーマンスを持つ。ビデオ通話におけるマイクのノイズキャンセリングや画質の向上など、ハードウェアの強みを生かした機能だという。

すべてのChromebookで利用可能な機能も

Chromebook Plusだけでなく、すべてのChromebookで利用できる機能も強化。ホーム画面から即座にGeminiにアクセスできるショートカット機能、ログイン時に中断した作業の概要を表示する「画面復帰」、集中したい時間に通知などを制限する「フォーカス」、Googleドライブにアップロードされているファイルをホーム画面にピン留めしたり、ファイルアプリやランチャーから候補を表示させたりできる「ドライブの統合」が利用可能となった。

さらに、ChromebookやChromebook Plusを所有しているユーザー、新たに購入したユーザーには、「Gemini Advanced」を利用できるGoogle One AIプレミアムプラン(月額2,900円)を3カ月間無料で利用可能。Chromebook Plusの場合は12カ月間無料。

Chromebook PlusはAcer、ASUS、HP、レノボの4社から計8製品を展開中。