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e-Tax、スマホ用電子証明書に対応 マイナカードを読み取らずに作成・送信

国税庁は、2025年からe-Taxを強化する。スマホを使った確定申告では、2025年1月からスマホ電子証明書に対応し、マイナンバーカードをスマホで読み取らなくても、申告書の作成・e-Tax送信ができるようになる。

スマホ用電子証明書搭載サービスは、Androidスマートフォンでマイナンバーカードの電子証明書機能を搭載できる機能。マイナンバーカードの一部機能をスマホに搭載し、マイナポータルのログインや、銀行・証券の口座開設などの民間オンラインサービスの利用、コンビニ交付サービスの利用などに対応する。10月15日時点では200以上のスマートフォンに対応している。

e-Taxにおいて、このスマホ用電子証明書に対応。マイナンバーカードをスマホで読み取らずに、申告書の作成・e-Tax送信が可能となる。加えて、利用者証明用電子証明書に設定したパスワードの代わりに、生体認証などを利用できる。

なお、2025年の確定申告時点ではAndroidスマホの対応機種のみが、スマホ用電子証明書に対応。iPhoneについては、デジタル庁が2025年春にスマホ用電子証明書搭載サービス対応を予定しており、その後に順次対応する。

また、マイページの「各税目に関する情報」に「贈与税関係」を追加。過去にe-Taxで提出された贈与税申告書が参照できるようになる。なお、申告書を表示するためには、マイナンバーカードでログインする必要がある。

4月には、ゆうちょ銀行の口座振替依頼書もオンライン提出に対応する。

また、個人・法人向けの機能としてe-Tax上で納税者と「委任関係の登録」を行なった税理士について、納税者のマイページで確認できる「各税目に関する情報」などの情報が閲覧可能になる。