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「LUUPはZ世代の乗り物」ではない 二宮和也出演で初のテレビCM

LUUPと二宮和也さん

電動モビリティのシェアリングサービス「LUUP」を展開するLuupは、11月1日からテレビCMを展開する。二宮和也さんが出演し、「もう、フツーでしょ?」というメッセージとともに、街に馴染みながら使えるLUUPの魅力などを紹介していく。

テレビCMは「登場編」と「乗ってる編」をそれぞれ15秒で展開。登場編は、二宮さんが街中でLUUPに乗った姿を紹介。乗ってる編は、カフェでお茶をする女性客がLUUPに乗った二宮さんに偶然遭遇する。CMは、LUUPオリジナルのヘルメットを着用して乗車・撮影されている。

二宮さんをCMに起用した理由については、「実際に日常で使っているから」(Luup岡井大輝社長)。二宮さんは、クルマでいくほどではない用事や、片道で使いたいときなどに使っているという。「二宮まるだし」で乗っているため道ですれ違う人や、現場で驚かれることもあるとのこと。

LUUPで会見に登場する二宮さん

「LUUPはZ世代のものではない」 みなのインフラに

岡井氏は、LUUPの6年の歴史を振り返りながら、「街じゅうを『駅前化』するインフラをつくる」というミッションを紹介。鉄道やバスが有る社会に対し、その上で都市をアップデートするにはどうしたらいいのか?を考えながらLUUPを展開し、「効率良い移動手段」として定着させながら、普及を図るとした。

二宮和也さんとLuup岡井社長
「街じゅう」を駅前化

「IoT、バッテリ、スマホの進化により、LUUPを実現できるようになった。街中にLUUPを配備して、徒歩で20~30分離れたエリアでも自由に移動できる、移動時間が30分から5分になると“街”の感覚が変わり、沿線や住宅地の価値も変わっていくる」(Luup岡井社長)

安全対策については、「正直まだ足りないと思っている」と言及しながら、本人確認書類の義務化やGPSによる放置対策、ルールテスト、安全対策などの事例を紹介した。

岡井社長によれば、社会におけるLUUPのイメージは実態とのギャップがあるとのこと。今回のテレビCMは、LUUPの実際の姿を知ってもらうこと狙いの一つだという。

「実際のLUUP利用の80%は通勤・通学と日常利用です。カップルで乗るとか、渋谷でインバウンドの旅行客が使うといったイメージは、3年前のサービス開始時に近い。ポートが増えてきた現在は『日常利用』がほとんど。またZ世代や若者のものというイメージも広がっているが、実際には40~50代まで幅広く広がっている」とし、若者だけでなく、誰もが乗れるLUUPを目指すことを強調した。

CM発表の場での、二宮さんと岡井社長の対談では、便利な使い方や安全についても議論。二宮さんは「サウナ後」のキックボード利用が気持ちいいので、「あえてキックボードを探す」と説明。安全性について、二宮さんは「自分が乗っていて危険だと思ったことはないが、見ていて危ないという例はありますね。そこは課題」と言及した。

岡井社長も、「多くの指摘をいただいており、特にLUUPのユーザーさんからもマナーがなっていない人への指摘が多い。交通ルールをしっかり守ってほしい。不正な利用にはアカウントの停止も含めて対応していく」と言及した。

CMの効果や目的について、岡井社長は「ユーザー数を伸ばすよりは、LUUPを使ってみたいと思ってほしい。今は足りないという声が多いので、サービスを知っていただき、社会に認知されること。また、ポートを設置したいと思っていただけるようにしていきたい」と語った。

二宮さんは、みなでLUUPで移動する場合もあるため、「アプリだけは入れておいたほうがいい」とした。また二宮さんは、今後の目標について「(CMの)契約更新。2年目、3年目も二宮見たいよね?」と呼びかけた。