ニュース

ChatGPT、回答を見ながら修正できる新機能「Canvas」

OpenAIは3日(米国時間)、「ChatGPT」のライティングやコーディングにおいて、回答やコードの修正などをサイドパネルで指示しながら、回答内容を修正・改善できる新機能「Canvas」を開始した。有料のChatGPT Plus(月額20ドル)とTeamユーザーはすでに利用可能になっている。

ChatGPTと共同作業するための新しいインターフェースで、別ウィンドウやサイドパネルのプロンプトで指示しながら、ChatGPTの回答や生成したコードなどの成果物を改善していける仕組み。Claudeの「Artifacts」に近い仕組みと言える。

Canvasは初期β版となっており、会話だけでなく、アイデアを一緒に作成し、洗練していく作業を確認しながら進められる。

デスクトップでの利用例。左のパネルで指示しながら、右のパネルで修正内容を確認できる

CanvasはGPT-4oを利用して構築されている。プロジェクト管理にも対応し、生成したテキストやコードは直接編集も可能。また、ChatGPTに文章の長さを調整や、コードのデバッグを依頼するなどの主要な操作を素早く依頼するためのショートカットメニューも用意している。

ショートカットは、編集の提案、長さの調整、読みレベルの変更(幼稚園~大学院などのレベル指定)、最終仕上げ(文法や一貫性のチェック)、絵文字の追加など。コーディングの場合は、コードのレビュー、ログの追加、コメントの追加、バグの修正などが指定できる。

さらに、プロンプト内に「Canvasを使用」を含めることで、Canvasを既存のプロジェクトでも活用できる。

Canvas向けのチューニングも行なわれ、ライティングやコーディングのタスクでは、Canvasを使用したGPT-4oは、プロンプト付きGPT-4oよりも18%高いパフォーマンスを示しているという。

ChatGPT PlusとTeamユーザーが利用可能となったほか、ChatGPT EnterpriseとEduユーザーは来週から対応。また、ベータ版が終了次第、無料版を含む全てのChatGPT Freeユーザーに提供する。