ニュース

グーグル、自分だけのAIノート「NotebookLM」がYouTubeやオーディオ対応

Googleは26日(米国時間)、自分だけのAIデータベースが作れるサービス「NotebookLM」において、オーディオファイルとYouTubeのサポートを追加した。音声で概要を把握できる「Audio Overview」をより使いやすくなる。

NotebookLMは、自分が用意したデータを使って、大規模言語モデル(LLM)が回答や要約を行なう仕組み。一例として、洗濯機の取扱説明書のPDFのデータをアップロードし、質問すると、説明書の該当部分をハイライトして紹介してくれる。データは手持ちのものなので、ハルシネーション(間違えた回答)の発生を抑えられる点が特徴。LLMは、Gemini 1.5 Proを活用する。

これまでは、Google ドキュメント、Google スライド、PDFファイル、テキストの入力に対応していたが、YouTubeのURLもデータとして登録可能になったほか、MP3などのオーディオファイルを直接ノートブックに追加可能になった。

「ソースを追加」でYouTubeやファイル(mp3)などが追加

これにより、動画や講義などの分析に対応。YouTubeの動画をNotebookLMにアップロードすると、その動画に直接リンクされたインライン引用により、主要な説明などが要約され、内容を把握できる。また、YouTubeプレーヤーを組み込んでNotebookLM内で動画を表示することもできる。なお、NotebookLMに登録するには、YouTubeに音声が含まれている必要がある。

デジタル庁の大臣会見のURLを入力したところ。要約を表示し、音声(英語)の概要読み上げにも対応する

また、音声録音を追加し、NotebookLMで書き起こされた会話を検索してテキストから特定の情報を探せるようになる。そのため、情報を得るために長い音声ファイルを聴く必要がなくなる。

講義の場合は、学習ガイドの作成に対応。授業の録音、手書きのノート、講義スライドを学習ガイドに変換できる。生成されたガイドには、重要な情報がまとめられ、簡単にアクセスできるようになる。

また、9月にNotebookLMに追加された、音声(英語のみ)で概要を読み上げる「音声の概要(Audio Overview)」は、「共有」機能が追加。音声の概要を他の人に共有できるリンクが発行できる。