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コクヨ、甲子園で回収したビールカップを阪神ファーム新本拠地のシートに再生
2024年9月26日 18:57
コクヨは、甲子園球場で回収したポリエステル製ビールカップをリサイクルした繊維からなるクッション材を使用したスタジアムチェアー「Centura(センチュラ)」の特別仕様品を開発。2025年3月オープン予定の阪神タイガース ファーム新本拠地「ゼロカーボンベースボールパーク」内のメイン球場「日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎」へ、約150席分を納品する。
センチュラは、コクヨが展開するスタジアム・アリーナチェアー。今回の特別仕様品では、センチュラの背部のクッション材に、阪神甲子園球場のオフィシャルエコパートナーである帝人フロンティアが製造する、甲子園球場で回収したビールカップ由来の再生繊維を配合している。
背部分について詳しくは、回収ビールカップ再生繊維20%、ペットボトル再生繊維30%、ポリエステル50%を配合した厚さ15mmのタテ型不織布製繊維クッションで構成している。
本体の背座は、グリーン(標準色)で、座部分をコクヨの標準ウレタン、背部分を回収ビールカップ再生繊維配合のクッション材で構成し、独自の安定感のある快適な座り心地を提供するとしている。
センチュラ特別仕様品は、日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎のバックネット裏前方エリア約150席に採用。同エリアはコクヨのネーミングライツとして「コクヨプレミアムシート」となる。
同スタジアムではコクヨプレミアムシート以外に、客席約3,600席、1・3塁 ダグアウトにコクヨ製スタジアムチェアーを導入。また、隣接する「小田南公園野球場」の客席約50席と1・3塁 ダグアウトにも採用される。
阪神タイガースは2025年3月より、ファーム施設を現在の西宮市鳴尾浜から尼崎市・小田南公園へ移転し、「ゼロカーボンベースボールパーク」として開業する。
同施設には日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎、タイガース練習場、室内練習場、選手寮兼クラブハウスを新設。また、選手たちが試合や練習をする姿を身近に感じながら野球を楽しめる小田南公園野球場や、くつろげる広場、散歩やランニングができる周遊コースも整備する。
太陽光発電・蓄電池の導入や廃棄物発電の活用、ペットボトル・プラスチックカップの回収・リサイクル、雨水・井水の活用など、環境配慮の取り組みを行なう点も特徴で、センチュラ特別仕様品の導入もその一環となる。