ニュース

メルカリ「超推し活展」 昭和・平成の推し活年表にスーファミ試遊台

メルカリは、メルカリで購入できる約1,000点のアイテムを通して昭和・平成・令和の推しカルチャーを体感できる「超推し活展」を、東京・渋谷のSHIBUYA TSUTAYA 1階SHIBUYA IP SQUARE Aで開催する。期間は9月26日~29日。開催に先駆けて、26日にはメディア向けに内覧会が行なわれた。

超推し活展は、時代を超えたアイドルグッズや漫画のキャラクターグッズを展示し、推しカルチャーを体験できるイベント。昭和・平成・令和に分けて、推し活の形を年表で紹介するほか、懐かしのゲーム機を体験できる試遊台、アイドルの変遷が楽しめる雑誌立ち読みコーナー、時代を象徴する「親衛隊」や「オタク」になりきって写真を撮影できるフォトスペースなどを用意する。

メルカリで購入できる約1,000点のアイテムを展示
懐かしのゲーム機を体験できる試遊台
会場はSHIBUYA TSUTAYA 1階SHIBUYA IP SQUARE A

現在、メルカリ内での取引件数の4割以上は「エンタメ・ホビー」カテゴリで、成長を牽引しているという。

特に推し活関連の取引は年々増加しており、“推し活”というワードを含むアイテムの取引数は、2022年が約10,400件だったのに対し、2024年1-8月では約67,300件と約7倍となり、今もなお拡大し続けている。

2019年から開始している海外との越境取引においても、推し活関連の取引は多く、取引金額の1位はポケモンカードゲーム、取引件数の1位は缶バッジやピンバッジという結果になっている。

メルカリ内での取引件数の4割以上は「エンタメ・ホビー」カテゴリ
“推し活”というワードを含むアイテムの取引数は2022年と比較して約7倍に
海外との越境取引において多く取引されているアイテム

推し活としてメルカリが使われる中で、国内ユーザーからは自分の欲しいランダムグッズがピンポイントで見つかる、自分で作るのには手間がかかる「ファンサうちわ」や「トレカデコ」などのハンドメイド品を入手できるといった声があるほか、販売が終了しているアイテムが手に入るといった声も多くあるという。

昭和や平成初期など、一次流通では手に入らないアイテムが販売されているのもメルカリの大きな特徴で、それらのアイテムは今も活発に出品されている。また、「平成レトロ」や「Y2K」など、過去を懐かしむアイテム購入の増加傾向も見られる。

欲しいランダムグッズがピンポイントで見つかる、自分で作るのには手間がかかる「ファンサうちわ」を入手できるといった声がある
「平成レトロ」や「Y2K」など、過去を懐かしむアイテム購入の増加傾向も見られる

推しカルチャー年表

そうした時代を超えた推しカルチャーを体験できる場として、超推し活展を開催する。

推し活の変遷では、昭和・平成・令和に分けて推しカルチャー年表をグッズとともに展示。展示アイテムは1,000点以上で、実際にメルカリを通して購入されたものも並べられている。

超推し活展では、実際にメルカリを通して購入されたアイテムも展示されている

年表は、日本の「アイドル」と「漫画・アニメ・ゲーム」の軸に分けて紹介。「親衛隊」と呼ばれるファン文化が生まれた昭和を皮切りに、「アニメバブル」や「アイドル戦国時代」などオタク文化が急速に拡大した平成、そして「推し活」が一般化した令和までの流れを振り返れる。

内覧会で実際に展示を見ながら、記者も思わず懐かしい~と声が漏れるほど多数のアイテムが展示されていた。昭和の推しカルチャーは知らないものが多く新たな発見があり、平成の推しカルチャーは自分がまさに推していたものもあり、どのコンテンツも興味深く眺められる内容だった。

メルカリによると、今回最も高額アイテムとされている展示品は、1984年発売の週刊少年ジャンプ51号とのこと。ドラゴンボールの連載がスタートした号で、メルカリで約10万円で出品されていたものを購入して展示しているという。

推しカルチャー年表。日本の「アイドル」と「漫画・アニメ・ゲーム」の軸に分けて紹介されている
1984年発売の週刊少年ジャンプ51号
平成年表
キャラソン、声優ライブ、ミュージカルと今の推し活につながる下地を作ったとしてテニスの王子様関連グッズもまとめて紹介
初代iPod
無線制御タイプのペンライト

令和ブースでは、作品ごとの年表ではなく、推し活が浸透する中で普及した「推す行為」自体をまとめたものを展示。推しのグッズを持ち歩いたり、本人不在の誕生日会を開いたり、推し活アイテムのハンドメイドなど、令和に広まる推し活アクションがまとめられていた。

令和は「推す行為」自体を紹介
本人不在の誕生日会
ファンサうちわやトレカデコなどハンドメイド作品も盛況に取引されている
インテリアや語学学習、手帳などの推し活関連商品も展示

スーファミ試遊台がアガる

体験ブースでは、平成初期に流行り今でもフリマアプリで取引されているゲームの試遊台、50年前から現在までのアイドル雑誌を約50冊立ち読みできるコーナーを用意。

ゲームはスーパーファミコンとゲームボーイがあり、いずれもソフトを選んで試遊できる。ソフトのラインナップは豊富で、スーファミ世代なら一度は遊んだことがあるような人気ソフトが並んでいる。

スーパーファミコン試遊スペース
ソフトも数多く用意
個人的にセーラームーンのソフトに思い入れがあるためかなりテンションが上がった
ゲームボーイは初代ポケモンを体験できる
50年前から現在までのアイドル雑誌を約50冊立ち読みできるコーナー

フォトスペースも用意し、「親衛隊」や「オタク」など“推し活ガチ勢”になりきって写真を撮影できる。

フォトスペース
「親衛隊」や「オタク」など“推し活ガチ勢”になりきれる
ファンサうちわも用意

今回の超推し活展開催にあたり、SNSでは開催記念キャンペーンも実施。自分の推しの歴史をXに投稿すると食事券が当たるというもので、すでにXには約9,000件の投稿が集まっている。推しのグッズを買ったり、子どものときに買えなかった好きなキャラクターのグッズを大人になって集めたりと、メルカリで推し活を楽しむユーザーの声が多数あがっているという。

メルカリで推し活グッズが盛況に取引される一方、高額転売といった問題を抱えているのも事実。ランダムグッズが発売日に定価の10倍以上で出品・購入されているといった例もある。

メルカリ 執行役員 VP of Marketing Marketplace 千葉 久義氏は、「グッズが高額転売されていることは把握している。不適切な出品はガイドラインに沿った対応を行なっており、時代を超えて推しのアイテムを売り買いできるマーケットプレイスとして安心・安全に使ってもらえる場を目指す。一次流通の事業者の協力も進めており、例えば'23年6月にポケモン社と提携している。二次流通のメルカリに発売状況を事前に共有してもらい、特定の新商品の発売前後の注意喚起、権利侵害がないよう連携していく」と説明した。

メルカリ 執行役員 VP of Marketing Marketplace 千葉 久義氏