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YouTube、自動6秒動画やコミュニティ、吹き替えなど新機能

YouTubeは18日(米国時間)、ニューヨークで開催した「Made on YouTube」で、クリエイター向けの新機能を発表した。

背景を自動生成できる「Dream Screen」(日本未導入)にGoogle DeepMindの最新の動画生成モデルである「Veo」を導入。よりリアルな背景を実現できるようにする。一例として、「お気に入りの小説の世界」の背景を作ったり、「ファッション デザイナーがデザイン コンセプトを瞬時に視覚化する」などを挙げている。

また、新機能として6秒の動画を作成可能になる。たとえば、撮影した映像を確認し、全体を繋ぐ何かが足りないと感じた場合、それを埋めるクリップ作成できる。なお、この動画には SynthID を使って透かしを入れ、AIで生成されたことを視聴者に伝えるラベルを表示する(一部の国のテスターに提供。日本展開は未定)。

加えて、YouTube Studioの「インスピレーション」タブをアップグレード。提案された内容を編集し、本格的なプロジェクトに仕上げるられる。また、生成されたアイデア、タイトル、サムネイル、概要を自分のスタイルに合わせて調整できる。

新たな機能が「コミュニティ(Communities)」。クリエイターがチャンネルページに開設できるもので、視聴者との関係を深めるために活用。クリエイターだけでなく、視聴者も写真を投稿できるほか、アイデアを共有したり、お気に入りの動画やトピックについて交流できる。なお、日本での導入時期は未定。

「コミュニティハブ」は、YouTube Studioアプリに追加。クリエイターが視聴者についてより理解できるようにするほか、AIによるコメント返信の提案を起点とし、視聴者が増えても対応可能とする。

「自動吹き替え」は、クリエイターが話す言語にかかわらず、吹き替え音声を自動作成できるもの。今後数カ月の間にクリエイター向けの音声トラックを自動的に追加するオプションを提供していく。

「ハイプ(hype)」は、視聴者がクリエイターを応援する仕組みで、「いいね」ボタンの拡張的な機能になる。クリエイターを「リーダーボード」にランクインできるよう応援するもので、お気に入りの動画には「いいね!」ボタンをクリックするほか、さらに「ハイプ」で支援できる。

ブラジル、トルコ、台湾でテスト中で、今後順次拡大していく。日本導入は未定。

「YouTubeショッピング」も強化。現在25万人以上のクリエイターが参加しているが、アフィリエイトプログラムを米国と韓国以外に拡大。18日からインドネシアで、今後数週間のうちにタイとベトナムにも拡大する。

「Jewels」は、縦型のライブ番組向けの機能で、視聴者がリアクションを返したり、興奮を表現するなど、“その瞬間”の参加をアピールする機能。クリエイターにとっては、新たな収益化手段となる。

また、テレビなどの大画面向けに、YouTubeクリエイターのコンテンツをシーズンやエピソードにまとめる機能を追加予定。テレビ番組のようなYouTube番組展開や、エピソードの自動再生などが可能になる。