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インスタ、保護者が子供を守るための「ティーンアカウント」
2024年9月18日 13:37
Metaは17日、青少年を保護するための取り組みの一環として、Instagramに「ティーンアカウント(Teen Account)」を導入する。16歳未満のアカウントは自動的に非公開アカウント(鍵アカウント)として登録されるほか、既存のアカウントにもプライバシー設定を見直すよう通知が送られる。
米国、英国、カナダ、オーストラリアでは60日以内に、EU圏では今年後半に、日本を含むそれ以外の国は2025年1月から順次導入される。
Metaでは、10代の子どもたちのソーシャルメディア利用について保護者が望むのは「危険、もしくは不適切な体験をするのではないかと心配する必要なく、友達との交流や、興味があることを発見するためにSNSを使えること」とし、ティーンアカウントを通じて10代利用者のアプリ体験を再構築。保護者へのサポートを強化し、適切な保護機能によって子どもたちが安全だという安心感を得られるようにデザインした。
新たな機能は、子どもたちがオンライン上で誰と会話しているのか、どんなコンテンツを見ているのか、アプリを利用する時間は有意義なものか、といった保護者が抱える悩みに応えるものとしている。これらの保護機能は自動的にオンになり、16歳未満の場合、設定を緩和するかどうか保護者が決定する。
ティーンアカウントの主な機能は以下の通り。
ティーンアカウントはデフォルトで非公開アカウント(鍵アカウント)に設定される。非公開アカウントに設定された場合、自分の投稿を閲覧できるのは、フォローを承認したユーザーのみとなる。
ティーンアカウントがフォローしているアカウントまたは、相互でフォローし合っているアカウント同士でしかメッセージのやり取りができない。
ティーンアカウントは「不適切なコンテンツをコントロール」が自動的に最も厳しい設定になるため、「発見」や「リール」に表示されるコンテンツが制限される。
ティーンアカウントがタグ付けとメンションをできるのは、ティーンアカウントがフォローしているユーザーのみになる。また、不適切なワードは自動的に削除される。
「不適切なコンテンツをコントロール」が自動的に最も厳しい設定になるため、「発見」や「リール」に表示されるコンテンツが制限される。
1日の利用時間が60分を超えると、利用時間に関するリマインドが表示される。
午後10時から午前7時まではスリープモードとなり、通知のミュート、DMの自動返信が送信される。
上記以外にも、ティーンアカウントでは保護者を対象としたペアレンタルコントロールがいくつか追加されている。
保護者はティーンアカウントのメッセージを読むことはできないが、過去7日間に誰にメッセージを送ったかを確認できる。
ティーンアカウントが1日に何分利用できるかを設定できる。
ティーンアカウントが利用できない時間帯を設定できる。
ティーンアカウントが閲覧しているトピックを把握できる。
10代の利用者が年齢を偽る可能性があることから、成人(18歳以上)の生年月日で新しいアカウントを作成しようとした場合など、より多くの場面で年齢認証を求める取り組みを進めている。成人の生年月日で登録されていても、10代の利用者に属すると思われるアカウントを見つける技術も開発中。