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東京駅前・八重洲の43階建て複合施設着工 商業・劇場・オフィス

外観イメージパース(東京駅八重洲口側)

東京駅前の八重洲二丁目における、オフィス、商業施設、サービスアパートメント、インターナショナルスクール、劇場、バスターミナルで構成される複合施設開発について、8月8日の着工を再開発組合および参加組合員6社が発表した。2029年1月末竣工予定。

「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」として進められているプロジェクト。鹿島建設、住友不動産、都市再生機構、阪急阪神不動産、ヒューリック、三井不動産が参加組合員として参画している。

「東京駅前3地区再開発」として八重洲二丁目中地区のほか、近隣で「東京ミッドタウン八重洲」が2023年3月に開業し、「東京駅前八重洲一丁目東B地区」も開発が進められている。八重洲二丁目中地区は3地区で最後に竣工する、敷地面積約2ha、延床面積約39万m2の東京駅前最大級のミクストユース型プロジェクトとなる。

外観イメージパース夜景(有楽町駅側)
屋外広場イメージパース

規模は地上43階、地下3階で、高さは約227m。地下1階と2階にバスターミナル、地下1階から地上3階に商業施設、3階から6階に劇場、3階と4階にインターナショナルスクール、3階から38階にオフィス、40階から43階にサービスアパートメントを設置する。

用途断面図

バスターミナルは、東京ミッドタウン八重洲、および東京駅前八重洲一丁目東B地区のバスターミナルと一体運営を行なう。3地区合わせて20バースを有する日本最大級の高速バスターミナルとなる。

配置図

また、東京ミッドタウン八重洲、八重洲地下街、京橋エドグランを地下通路で接続し、東京駅~銀座線 京橋駅を繋ぐ歩行者ネットワークを構築する。

地下通路イメージパース

商業施設は約50店舗を展開予定。地下1階と地上2階で接続する東京ミッドタウン八重洲と合わせ、100店舗(約5,000坪)を超える商業空間となる。また、八重洲ブックセンターが新店舗の出店を計画している。なお、同地にあった八重洲ブックセンター本店は、再開発計画に伴い2023年3月に閉店した。

商業施設1階 屋内広場
商業施設地下1階 通路
八重洲ブックセンター本店(写真中央)が営業していた当時の再開発エリアの様子('23年3月撮影)

劇場は、エンターテインメント機能の中心として、八重洲エリアに新たな賑わいを創出するために導入。本格的な演劇を楽しめるとしている。

オフィスは、1フロア約6,300m2(1,900坪)超で都内最大規模のフロアプレートをうたう。社内のコミュニケーション活性化につながるフロアプレートを提供することで、入居テナントの企業価値向上に寄与するとしている。

サービスアパートメントは、1泊から中長期滞在まで幅広いニーズに対応するホテルライクな仕様を計画。客室のほか、レストラン、フィットネスセンター、ビジネスサポート施設を備える。また、外国人宿泊者に対応するため、日英2カ国語に精通したコンシェルジュ・フロントスタッフを配置する。

学校施設については、体育館、プール、屋外運動場も整備し、世界トップレベルの教育カリキュラムを提供するインターナショナルスクールを誘致するとしている。

所在地は東京都中央区八重洲二丁目4~7番。敷地面積は約19,560m2、延床面積は約389,290m2

位置図