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グーグルの生成AI検索、日本で開始 「AI Overviews」

Googleは15日、検索キーワードについて、Webの検索結果を活用しながら独自の“まとめ”を自動で生成して表示するAI検索機能「AI Overviews(AIによる概要)」を日本で導入すると発表した。今後数週間で順次試験導入していく。

AI Overviewsは、ゼロから回答を生成するのではなく、Googleの検索結果から要約するため、AIによるハルシネーション(幻覚)が起きづらく、精度の高い「まとめ」を得られる点が特徴。米国でのサービス開始以降、誤った結果が表示される点も指摘されてきたが、世界中でのテストのフォードバックを受け改善。今回、日本のほか、今回、イギリス、インド、日本、インドネシア、メキシコ、ブラジルの6カ国が追加される。

例えば、「結婚式に出席できない場合のお祝い」について検索すると、「結婚式に出席できない場合のお祝いは、一般的に出席した場合に渡す金額の半額から3分の1程度が相場です。~~」といったまとめを「AIによる概要」として表示。出典もととなるWebページもあわせて表示する。

展開地域拡大とあわせて、デスクトップ版ではAI概要の右側にリンクを、モバイルでは右上のサイトアイコンをタップしてリンク先にアクセスできる。AI概要の中にリンクがあるため、出典元のサイトにとっては関連性が高いため、「質の高いクリック」を得られるという。また、AI概要の上下は広告も表示する。

AI Overviewsは、2023年春から「Search Generative Experience(SGE)」として米国でテストを開始、'24年5月に「AI Overviews」にあらためて米国で展開してきた。また、試験運用の「Search Labs」では、AI Overviewsの最新機能もテスト開始。将来参照するために特定のAI概要を「保存」する機能などが追加される。

米国でのサービス開始では、「複雑なトピック」で活用され、AI Overviewsのために何度も使われている。特に18~24歳の若いユーザーがAI Overviewsを利用し、より高いエンゲージメントが得られているという。

AIモデルとWeb検索を組み合わせたサービスは「Perplexity」やOpenAIによる「SearchGPT」なども登場している。