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日本版ライドシェア、「酷暑」の日は制限緩和で乗りやすく

国土交通省は2日、日本版ライドシェアの条件の「バージョンアップ」を発表した。35度以上の「酷暑」やイベントイベント開催時などののタクシー利用者の急増に対応可能とする。

日本版ライドシェアは、観光地や大都市など「タクシー不足が顕著」なエリアで4月から実施。タクシー会社の管理のもと、一般のドライバーが自家用車等で有料で運行するサービスとなる。現在、全17地域で運行開始しており、44地域において検討中。

タクシー不足解消のための施策だが、現状は、地域を限定し、タクシー台数が本格的に足りない時間帯とエリアのみで導入している。7月からは「天候」等によるタクシー需要変化に対応するため、「1時間5mm以上の降水量が予報される時間帯」は、指定の時間外でもライドシェアの車両を使用可能な運用を開始している。

今回、「雨」に加え、「酷暑」や「イベント」も緩和条件に追加した。

「酷暑」では、前々日の10時時点で、気温35度以上と予報される時間帯は、雨天時と同様に使用可能な車両を増やす。各営業区域で使用できる日本版ライドシェア車両の最大2倍まで増やせるようになる。対象の営業区域は12地域で、大都市部の東京都特別区、横浜市・川崎市、名古屋市、京都市、札幌市、仙台市、さいたま市、千葉市、大阪市、神戸市、広島市、福岡市。

「イベント」でも、一時的な移動需要の増加が見込まれるため、当該エリアにおける供給を拡充。日本版ライドシェアが導入されている地域で、イベント主催者や開催地周辺自治体から要請書が提出された場合、時間帯や使用可能台数を決めたうえで緩和する。