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西武と東急、Luupと資本業務提携 鉄道+“毛細血管”で沿線価値向上

電動キックボードなどモビリティのシェアリングサービス「LUUP」を展開するLuupは、西武・東急と、次世代の移動インフラを構築や沿線価値向上のためのまちづくりを推進を目的とした資本業務提携契約を締結した。

西武HD子会社のブルーインキュベーションと東急が、Luupと資本提携。西武・東急沿線でのLUUPの設置拡大や、地域に根ざした移動手段の拡充などを図る。

西武グループと東急は、それぞれが鉄道沿線の利便性向上、移動活性化による暮らしやすいまちづくりを推進する中で、多くの人々が日常利用する“動脈”のような「鉄道」という移動インフラに加え、マイクロモビリティの「LUUP」は、短距離で小回りの効く移動手段として“毛細血管”のように補完できると説明。沿線価値の向上に向けて資本提携を決めた。

西武グループとLuupは、東京プリンスホテルや東京ガーデンテラス紀尾井町、ダイヤゲート池袋など西武の関連不動産へのLUUPポートの設置を進めているが、提携後は西武線沿線やグループの施設におけるLUUPポートの設置拡大を図る。

また、自治体・企業・団体などがLUUPの運用を担う「LUUP for Community」を西武グループ関連エリアへ導入。地域住民や観光客の移動手段の確保や街の活性化を目指すほか、LUUPの新しいモビリティも積極的に導入するという。なお、LUUPは「電動シートボード」という新たなモビリティを2024年冬以降に投入予定。

また、西武グループとLuupが連携し地域コミュニティのオーナーがサステナブルに運営できるモデル開発も推進するという。

東急においても、東急線沿線における移動利便性向上の協業を進めており、すでに20カ所以上に導入されている。今回の提携により、 両社の交通データの分析を通じて東急線沿線のポート設置戦略などを連携して策定する。また、東急線沿線や東急グループ施設周辺など交通結節点となる場所へLUUPポートを設置していく。

両社のリソースを有効活用し、LUUPのオペレーションなど、事業の相互的な効率化を推進。東急線沿線のLUUPポートも多機能化(防災拠点としての機能搭載など)し、沿線価値を高めるまちづくりを目指すとしている。