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Xの青バッジにデジタルサービス法違反の暫定見解 欧州委員会

欧州委員会は12日、X(旧Twitter)の青色の“認証バッジ”などが、デジタルサービス法(DSA)に違反している疑いがあるとの暫定的な見解を発表した。

DSAは、プラットフォーマーにオンラインにおける安全性向上の責任を求める法律。予備的見解が最終的に確認された場合、当該企業の全世界における年間総売上高の6%を上限とする制裁金を罰則として定めている。

欧州委員会が、Xに対して指摘しているのは主に3点。

そのひとつが青色のバッジ。Xは、青いチェックマークの付いた「認証済みアカウント」のインターフェースを、業界の慣例に反した形で設計・運用し、利用者を欺いているとする。かつてはX(当時のTwitter)による「認証済み」を示していた青色バッジだが、現在は、対価を支払えば誰でもステータスを取得できる。そのため、「ユーザーがアカウントやコンテンツの信憑性について判断する能力に悪影響を与える」と指摘している。

また、広告に関する透明性の要求を満たしていないこと、DSAに定められた研究者への公開アクセスの提供などが満たされていないことも指摘している。欧州委員会では、XへDSA違反についての暫定的な見解を通知。Xの反論や対応を受け付ける。