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サムスン、Galaxy AI搭載折りたたみAIフォン「Galaxy Z Fold6 /Flip6」

サムスン電子ジャパンは、「Galaxy AI」を搭載した最新折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold6」「Galaxy Z Flip6」を7月17日より予約受付を開始し、7月31日から発売する。価格はGalaxy Z Fold6が249,800円(256GB)、267,800円(512GB)、303,800円(1TB)、Galaxy Z Flipが159,700円(256GB)、177,700円(512GB)。

Galaxy S24シリーズで初搭載した「Galaxy AI」を折りたたみのGalaxy Zシリーズに展開。「Galaxy Z Fold」の大画面や「Galaxy Z Flip」のカバー画面やフレックスモードなど、AIを活かした新たなモバイル体験を実現する「折りたたみAIフォン」とアピールしている。

いずれも最新モバイルプロセッサ「Snapdragon 8 Gen 3 Mobile Platform for Galaxy」を搭載。AIによる画像処理などを実現しながら、高い性能を発揮する。

Galaxy AI搭載で大画面に最適化「Galaxy Z Fold6」

「Galaxy Z Fold6」は、大画面を最大限に活用するフラッグシップスマートフォン。ディスプレイは、メインが7.6型、カバーが6.3型で、メインディスプレイは、強度を保ちながら折り目を改善。強化されたアーマーアルミニウムとCorning Gorilla Glass Victus 2の採用で、Galaxy Zシリーズ史上最も高い耐久性を誇るという。

Galaxy Z Fold6

「ノートアシスト」機能は、議事録作成のため、翻訳、要約、自動フォーマットを行なえる。また、文字起こし機能が追加され、Samsung Notes内で録音した音声の文字起こし、翻訳、要約を完結できるようになる。Samsung Notesの「PDF翻訳」では、PDF内の文章の翻訳も可能。

Samsungキーボードに新しく追加された「文章の生成」では、シンプルなキーワードからメールやSNS向けの文章を簡単に生成するなどの使い方が可能。Sペンと連携した新たな「AIスケッチ」では、ギャラリーの画像やSamsung Notesで簡単な手書きのスケッチを描くだけで、洗練されたアート作品を作り出せるという。

Googleとの提携により「Google Gemini」アプリをスマートフォン上の専属AIアシスタントとして利用可能。画面の角をスワイプするか「OK Google」や「Hey Google」と呼びかけて、Geminiを使った、文章作成、学習、計画などのサポートが受けられる。「かこって検索」にも対応する。

Galaxy AIによりコミュニケーションも強化。Foldのフォームファクターを活用した「通訳」機能の新たな会話モードは、両者が翻訳内容をそれぞれメインディスプレイとカバー画面で確認でき、自然な対話が可能という。

「リスニングモード」機能も追加され、講義やプレゼンテーションの聴講時などでも言語を理解することができるようになる。通話内容をデバイス上でリアルタイムに翻訳できる「リアルタイム通訳」は、サムスンの純正「電話」アプリのほか、一部のサードパーティ製アプリでも使用可能となる。

カメラはメインが1,200万画素、サブが1,000万画素。メモリは12GB。指紋認証や顔認証、IPX8/IP4Xの防水防塵、ワイヤレス充電、おサイフケータイなどに対応する。

AI搭載の「ProVisual engine」で写真の撮影から編集、閲覧までのクリエイティブ体験を向上。「フォトアシスト」や、「ポートレートスタジオ」による3Dアニメや水彩画といった様々なポートレートスタイルの作成も可能となる。重量も従来モデルより14g軽量化し、239gとなった。

コンパクト折りたたみAIフォン「Galaxy Z Flip6」

「Galaxy Z Flip6」は、上下に折りたためてコンパクトになるスタイルを採用するスマートフォンの最新モデル。ディスプレイはメインが6.7型、閉じた状態の外側のサブが3.4型となる。

約5,000万画素の広角カメラと約1,200万画素の超広角カメラを搭載し、カメラ体験をアップグレード。広角カメラは、2倍の光学相当ズームでノイズの無いクリアな画像を提供し、「AIズーム」によって最大10倍のズームに対応。「ナイトグラフィー」も強化し、薄暗い場所でもより鮮明な映像を撮影できる。SNSアプリ連携では、Instagramのアプリ内でナイトモード機能を使用して写真を撮影し、そのままアップロードや共有可能とした

カメラを自立させて撮影する「フレックスカメラ」は、新しい「オートズーム」を使うことで、被写体を認識し、自動でズームイン・ズームアウト。最適な画角に調整してくれるため、“置き撮り”を自由に行なえるようになる。

折りたたんで持ち運びやすいのがGalaxy Z Flipの特徴だが、3.4型のカバー画面では、端末を開けずにAI機能が利用可能になる。「おすすめの返信」機能では、直近のメッセージを分析し、最適な返信を提案。キーボード入力の手間を省いて、すぐに返信できるなど、多くのGalaxy AIの機能が活用できる。「Samsung Health」や通知にもカバー画面からアクセスが可能で、音楽ウィジェットでは次に聴きたい曲を選べる。「今の天気壁紙」などの機能も搭載する。

メモリは12GB。指紋認証や顔認証、IPX8/IP4Xの防水防塵、ワイヤレス充電、おサイフケータイなどに対応する。

スマートウォッチやRingなど新製品

あわせて、LINEの全データをiPhoneから引っ越しできる「Smart Switch」も発表。iPhoneからGalaxyへの移行をアピールしている。

また、「Galaxy S24/S24 Ultra」のSIMフリーモデルも発売。“究極の耐久性”を実現したという「Galaxy Watch Ultra」や最新の「Galaxy Watch7」など新スマートウォッチや、ワイヤレスイヤフォンの「Galaxy Buds3 Pro」「Galaxy Buds3」も発売する。

日本発売は未定だが、指輪型のウェラブルデバイス「Galaxy Ring」も発表した。