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郵便局でオンライン診療・巡回診療 地方の医療体制構築

日本郵便は、山口県周南市において、郵便局を使用したオンライン診療等支援事務を受託。医療機関のオンライン診療および薬局のオンライン服薬指導を受けられる環境や、巡回診療場所を提供する。開始日は7月16日。

日本郵便ではオンライン診療の取り組みについて、'22年12月から愛媛県宇和島市で、同市が指定した独居高齢者宅などに郵便局社員が訪問し、タブレット端末の設定など、オンライン診療等をサポートしている。また、総務省の実証事業に協力し、南大呑郵便局(石川県七尾市)のロビーに診療ブースを設置し、郵便局と医療機関をオンライン接続するなど、オンライン診療等をサポートする実証を、'23年11月から'24年2月まで行なった。

今回は、地理的条件などにより医療資源が限られた地域において、医療提供体制の構築に寄与し、地域住民の暮らしを支えることを目的に、山口県周南市からオンライン診療等支援事務を受託。高瀬郵便局の応接室を使用したオンライン診療等支援事務を実施する。

応接室においてオンライン通信の接続をサポートし、医療機関のオンライン診療および薬局のオンライン服薬指導を受けられる環境を、毎週火曜日に提供する。また、医療機関による巡回診療場所として郵便局の応接室を、毎月第3火曜日に提供する。

同事業は、厚生労働省により、特例的にオンライン診療の受診可能な場所や条件などに係る制度が1月に示されたことを踏まえて実施するもの。オンライン診療については、オンライン診療が可能な疾患や病態の患者が対象となる。