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Slack、プロジェクトやタスクを管理できる新機能「リスト」

Slackは7日、Slack上でプロジェクト、リクエスト、タスクなどを管理できる新機能「リスト」を発表し、有料プランユーザー向けに順次提供開始した。Slack上でチャットや会話のやり取りを構造化し、締め切りや担当者、資料などの重要な情報を取り出して、整理・追跡できるようにする。

リストは、Slackをプロジェクト管理ツールとしても利用可能にする機能。Slackチャンネルで出されたアイデアを作業ステップとしてタスク化したり、ダイレクトメッセージで受け取ったリクエストをまとめてチームで共有する、といったことが可能。

リストを利用することで、マーケティングキャンペーンの計画や、製品リリース、従業員の研修、テクノロジーの導入などで作業の進捗を追跡し、責任の所在もわかりやすくできるという。例えば、営業担当者が、顧客とのミーティングの準備や承認のリクエストなど、チーム全体で認識を整理・共有。商談の成立を手助けする。

応用イメージ
営業

顧客担当チームはリストを使って、営業戦略の立案から、顧客とのミーティングの準備、承認のリクエストまで、チーム全体で認識を整理・共有して、商談の速やかな成立を導ける

カスタマーサービス

管理プロセスを標準化し、適切なエキスパートをすばやく招集したり、担当者にテンプレートを提供したりすることで、インシデントを短期間で解決できるようになる

マーケティング

やり取りを一元化し、関係者全員の足並みを揃えることで、キャンペーンやイベント、製品リリースの効率的な計画や運営を実現できる

IT

ヘルプデスクにおいて、ワークフローのフォームで収集したリクエストを整理し、担当者を割り当て。作業の優先順位をつけることで、問題をすばやく解決するなど、チーム全体のプロセスを合理化して、応答時間を短縮できる

具体的には、担当者、締め切り、ステータス、優先度などをフィールド(列)とし、各項目(行)に内容を入力。項目は並べ替えやグループ化、フィルタリングによって整理できる。また、任意のフィールドごとにタスクを柔軟にまとめて表示可能。

リストは、こうした機能を普段のコミュニケーションの基盤となるSlack上で行なえる点が特徴。ツールを切り替えずに、コミュニケーションしながらプロジェクトの管理を行なえる。また、ワークフロービルダーを使って、リストに関連した自動化も構築可能。