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キヤノン、ゴルフ市場参入 撮影できる距離計「PowerShot GOLF」
2024年5月21日 18:20
キヤノンは、同社初となるゴルフ市場向け製品として、撮影機能付きのゴルフ距離計「PowerShot GOLF」を7月下旬に発売する。価格はオープンで、キヤノンオンラインショップ価格は51,700円。5月23日より予約受付を開始する。
コースの勾配を考慮した実際に打つべき距離である加減算距離を測定できるスロープ補正機能や、快適にターゲットに照準を合わせることが可能な手ブレ補正機能を搭載。また、電子ビューファインダー(EVF)の採用により、クリアな視界での円滑な測距を可能としている。そのほか、デジタルズームを備え、6倍(焦点距離約410mm相当)と12倍(約820mm相当)の切替が可能。遠くのターゲットも簡単に測距できる。
これらの機能により、ターゲットまでの正確な距離測定を実現し、ゴルファーの適切なクラブ選択をサポートするとしている。
小型・軽量も特徴で、サイズは約31×91.2×58.9mm(幅×奥行×高さ)、質量は約151g(メモリーカード含む)。ズボンのポケットに収納しやすいコンパクトサイズで、プレー中の動きを妨げることなく持ち歩けるという。また、ベルトに装着できるケースも同梱している。加えて、IPX4相当の防滴性能を搭載し、雨天時のプレーにも対応する。
EVF内に見える風景と、その画面上に表示されるターゲットまでの距離情報を静止画・動画として記録可能。プレー後に本体やタブレット等で見返して振り返ることで、ショット前のシチュエーションを思い出しながら復習でき、上達につなげられる。思い出として静止画・動画を残すために、プレー中の様子やゴルフ場の風景などを撮影するといった使い方もできる。
バッテリーは充電式、記録メディアはmicro SDメモリーカード、センサーは1/3型CMOSセンサーで最大約1,100万画素。
距離計+カメラでキヤノンらしさを
キヤノンでは、カメラメーカーとして写真愛好家向けの製品を時代とともに進化させるとともに、イメージング技術を応用した製品作りにもチャレンジしている。ゴルファー用の距離計は、光学技術を活かした新たなチャレンジの1つと位置付けている。
PowerShot GOLFのベースとして、'20年12月に発売した、「観る」と「撮る」を一体化した超望遠撮影機能を備える「PowerShot ZOOM」がある。これも新規領域へチャレンジした新コンセプトカメラで、超望遠や小型・軽量という特徴を引き継いだ距離計へと進化させた。
キヤノンマーケティングジャパン 常務執行役員 コンスーマビジネスユニット長 三上公一氏は「クラブを決断して迷いなくスイングするためのパートナーとして、プロから、上達を目指すアマチュア、ビギナーまで、幅広いゴルファーに使ってほしい」と思いを述べた。
キヤノンマーケティングジャパンの調査では、レーザー距離計の不満点として、重くて大きい、ゴルフ以外の用途がないといった声があり、欲しい機能としてベルト装着、倍率変更機能、撮影機能が挙がったという。これらのニーズに応えるサイズ、機能を備える距離計としてPowerShot GOLFを開発した。
ファインダー画面内の距離情報をオフにできることから、ゴルフも含めた様々なスポーツ観戦や、野鳥などの観察、撮影にも使用できる。こういった特徴により、ゴルフ以外の用途がないという不満を解消する。
静止画・動画で記録して振り返ることができ、また動画ではコメントをつけて残すこともできる。調査では距離計ユーザーはプレーにおいて「勝敗にこだわる」人が多いこともあり、PowerShot GOLFは「ライバルを超えろ。」をキーワードに展開する。