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ZOZO、「WEAR」を一新 他人のフルメイクをARでお試し

ZOZOは、ファッションコーディネートアプリ「WEAR」に新たな機能やコンテンツを導入し「WEAR by ZOZO」として5月9日にリニューアルした。

新機能は、AIを活用してファッションの「好みのジャンル傾向」がわかるファッションジャンル診断や、ユーザーが自身のフルメイクをARのメイクデータとしてWEAR上に登録し、他のユーザーがARで自分の顔に乗せて試せる「WEAR お試しメイク」など。コーディネートだけでなく、メイクを含むユーザーへのファッション提案を進化させる。

リニューアル内容。ファッションジャンル診断やお試しメイクを追加

AIを使ったファッションジャンル診断は、同社がリアル店舗で提供するパーソナルスタイリングサービス「niaulab by ZOZO」(似合うラボ)で得た独自の知見を活かしている。

同機能では、アプリ初回起動時の診断画面に表示されるコーディネート画像の中から、好みのコーディネート画像を5枚以上(最大40枚)選ぶことで、AIがユーザーの好みを診断。12ジャンルの中から最大3ジャンルで構成される円グラフを「好みのジャンル傾向」として表示する。好みを数値化することで、自分では意識していない好みを発見できるとする。

12ジャンルは、「ガーリー」「フェミニン」「ヘルシー」「きれいめ」「マニッシュ」「ナチュラル」「ラフ」「シンプル」「モード」「ポップ・ユニーク」「ストリート」「アウトドア・スポーツ」。これらを組み合わせて全144パターンのジャンル傾向から診断される。

アプリ初回起動時の診断画面に表示されるコーディネート画像の中から、好みのコーディネート画像を5枚以上選択
全144パターンのジャンル傾向から診断

WEARに投稿されている1,400万件以上のコーディネートも、それぞれジャンル傾向を表示。診断結果画面から、ユーザーの「好みのジャンル傾向」とジャンル構成が近いコーディネートを検索できる。また、コーディネート検索の絞り込み機能では最大3つのジャンルを任意で選択し、選んだジャンルで構成されたコーディネート検索が可能になる。「好みのジャンル傾向」のグラフは、閲覧したコーディネートをもとに順次変化するほか、好きなタイミングでの再診断できる。

ホーム画面も診断結果や閲覧履歴を基にパーソナライズされ、ユーザーの好みに近いコーディネートをレコメンド。ファッション特化のAIを活用したパーソナライズ化を進めた。

コーディネート検索においても好みのジャンル傾向で絞り込みできる

ファッションジャンル診断は、ZOZOのリアル店舗「似合うラボ」で培った知見を活かした機能で、同店舗ではプロのスタイリストが無料でコーディネート提案してくれる。抽選制で当選者のみが体験できるサービスで、'22年12月のサービス開始から累計応募者数は11万人、累計体験者は1,000人となる。

ZOZO 代表取締役社長兼CEO 澤田 宏太郎氏は、ファッションジャンル診断と「似合うラボ」の関係性について次のように述べた。

「ユーザーのニーズを掘り下げる中で、服を買いたいと思う前に“似合うファッションがほしい”という意見が多くありました。似合うを研究するのがECビジネスの発展に大きく寄与すると考えて似合うラボは始まりました。“似合う”というのは複雑で、さまざまな要素が組み込まれています。

その中でZOZOは、“似合う”に必要な要素を『ジャンル・味付け・与えたい印象・体型の悩み』の4つとしました。この4つの要素は、人の好みや悩みによって異なり、さらにそれらの構成比も人によって異なります。これらを組み合わせることで、その人の「似合う」が見つかることが分かってきました。

今回アプリに搭載したファッションジャンルでは、4つの中から『ジャンル』にフォーカスし、WEARアプリで好みのスタイルを発見できるようにしました」

ZOZO 代表取締役社長兼CEO 澤田 宏太郎氏
'22年12月にオープンした似合うラボ
累計応募者数は11万人、累計体験者は1,000人
“似合う”に必要な4つの要素『ジャンル・味付け・与えたい印象・体型の悩み』
似合うラボではこの4要素を組み合わせて似合うを提案

他ユーザーのフルメイクをARでお試し

メイク機能は、自身のメイク投稿ができるほか、メイクをした状態の顔をスマホで撮影することでフルメイクをARのメイクデータとして登録可能。別のユーザーが登録したフルメイクデータを、ARで自分の顔に乗せて試せる「WEARお試しメイク」も用意する。

スマホ1台で手軽にフルメイクをARで試せ、気になるユーザーのメイクから自分に似合うメイクを探したり、購入したいコスメアイテムを使ったフルメイクがイメージしやすくなるほか、友人同士でメイクを試し合うことなども可能。

メイクした状態の顔をスマホで撮影し、フルメイクをARのメイクデータとして登録可能
別のユーザーが登録したフルメイクデータを、ARで自分の顔に乗せて試せる「WEARお試しメイク」
フルメイクデータ
自分の顔で試せる

メイク投稿で使用したコスメアイテムはタグ付けして画像・動画投稿が可能。ZOZOTOWNやZOZOCOSMEで取り扱いのあるアイテムはメイク投稿詳細から購入できる。

また、WEAR公認のインフルエンサーは投稿にYouTubeなどの外部リンクを連携可能で、詳細なメイク方法の動画など外部コンテンツと連動した発信も行なえる。

5月9日のリニューアル時点では、80名のインフルエンサーのフルメイクを含む、約500種類のフルメイクをARで試すことが可能。今後WEAR公認のファッショニスタ「WEARISTA」やインフルエンサー、ユーザーの投稿により試着できるフルメイクが追加されていく予定。

リニューアル時点では、80名のインフルエンサーのフルメイクを含む、約500種類のフルメイクをARで試せる

このほか、ZOZOTOWN IDとWEARを連携することで、ZOZOTOWN上でお気に入り登録しているブランドやショップのコーディネート、過去に購入・お気に入り登録したアイテムを使用したコーディネートを簡単に探せるようになる。

ZOZOTOWNとWEARがよりシームレスに連携したことで、ZOZOTOWNで買い物をする前に気になるアイテムのコーディネートをイメージしたり、購入したアイテムの着回し方を提案する。

ZOZOTOWN IDと連携