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楽天で注目を集める「リユース品」 冷凍食品は4.9倍に
2024年2月28日 17:02
楽天市場は、新生活関連商品の購買データやアンケート調査をもとにしたトレンド予測を発表。アフターコロナにおける外出需要が拡大し、ニーズにあわせた家電や、インフレ対抗消費としてリユース商品などに注目が集まっていると分析した。
楽天市場では、インテリアや日用品雑貨、家電など、約150万点の新生活関連商品を取り扱っている。2019年から2023年までの新生活商戦において、楽天市場での流通総額は約2.4倍に伸長。新生活用品をEコマースで購入する傾向は、コロナ禍を経て拡大しているという。
カテゴリ別だと、「家電」「冷凍食品」「リユース商品」「防犯グッズ」などが、コロナ前の2019年と比較して流通総額が拡大。
家電においては、食洗機、小型洗濯乾燥機、コーヒーメーカーなどが好調で、楽天市場では「タイパ(タイムパフォーマンス)が高い家電の需要が拡大している」と分析した。
このほか、アフターコロナで外出需要が拡大していることから、外出先で自宅の家電を操作できる「スマートリモコン」や、旅先でも服を乾かせる「ハンガー型乾燥機」の流通総額が増加していると発表した。
冷凍食品の流通総額は、2019年と比較して2023年は約4.9倍に伸長。冷凍技術の進化により、栄養価の高い食品を冷凍できるようになったことから、野菜スープや玄米おにぎりなども注目が高まっている。
リユースやアウトレット商品が伸長
昨今の物価高を背景に、少しでもお得に新生活関連グッズを取り揃えたいという需要があり、洗濯機や家電などの家電や、スマートフォンなどのリユース品を購入するユーザーが増加している。
新生活に関連するリユース商品は、楽天市場で約40万点の登録があり、その多くが「業者による清掃・消毒済み・保証書付き」で販売されている。また、リユース品を購入する理由として、Z世代(10~20代)では「SDGsを意識してるから」と回答する人も多いという。
こうした傾向から楽天市場ではアウトレット商品にも注目が集まると予測。2月1日にオープンした「新生活特集ページ」内には、「訳あり・アウトレット」項目も親切した。
AR機能による大型家具や、防犯グッズ
同社の「インテリアAR機能」を使った大型家具の買い物体験にも注目が集まっているという。ARを活用した「インテリア試し置き」では、スマホを使って大型家具を家に置いたときのシミュレーションが可能。
同機能の導入により、オフィスチェアや収納家具、テーブルの商品購入率が上がったというデータも発表された。
防犯グッズの流通総額は、2019年と比較して2023年は約2.7倍に伸長。楽天市場では約130万点の防災関連商品が登録されており、直近では、浸水対策として防水タイプの防災バッグ、持ち運べる災害常備ポーチ、簡易トイレなど多様な防災グッズの需要が拡大している。
このほか、引っ越し祝いなどのギフトとして、防災カタログギフトの需要も伸びているという。