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コカ・コーラの自販機、“現金チャージ”“おつりチャージ”に対応
2024年2月21日 16:12
日本コカ・コーラは、公式アプリ「Coke ON」の新機能として、Coke ONの独自電子マネー「Coke ON Wallet」に対し、自販機から現金で残高チャージができる「自販機チャージ」機能を3月中旬より順次、全国へ展開する。
全国のCoke ON自販機で順次対応する。これまでCoke ON Walletは、対応する金融機関の口座経由で残高をチャージする必要があった。それに対し、今回追加される自販機チャージ機能では、その名のとおり自販機を利用し、現金でチャージできる。2022年のCoke ON Wallet登場時に、2023年中に現金チャージを実現すると公表していたが、今回それが実現された形だ。
自販機チャージでの残高チャージの方法は2種類を用意。ひとつは「現金チャージ」で、チャージしたい金額を自販機に投入してチャージする。もうひとつが「おつりチャージ」で、自販機で商品を購入した際のおつりをチャージする。
対応する現金の種類は、自販機が対応する10円以上の硬貨と1,000円紙幣で、1円や5円硬貨、5,000円以上の紙幣は非対応。チャージ金額の上限は、現金チャージでは自販機に投入可能な金額(自販機の機種や現金保持状態によって変動)、おつりチャージでは製品購入時のおつり金額となる。なお、Coke ON Walletのチャージ上限は従来同様3万円。
また、自販機チャージの開始を記念し、12月31日までの期間、自販機チャージを利用した場合に、チャージ金額の10%に相当するCoke ONポイントをプレゼントするキャンペーン(回数制限なし)も実施する。
自販機チャージの操作方法は次のとおり。
現金チャージの場合、Coke ONアプリを起動して自販機と接続、メニューから「Coke ONマネー現金チャージ」を選択して、自販機にチャージしたい現金を投入。その後、自販機に表示される認証番号をアプリに入力することでチャージされる。
おつりチャージの場合は、Coke ONアプリを起動して自販機と接続し、メニューから「現金」を選択。そして、先に購入したい商品のボタンを押した後に現金を投入する。するとボタンを押した商品を払い出すとともに、おつりがCoke ON Walletにチャージされる。
なお、先に現金を投入した後に商品ボタンを押した場合、お釣りはCoke ON Walleにはチャージされず、現金で払い出される。
自販機チャージした残高は、自販機からデータ通信でチャージ情報を転送する仕様のため、通信事情によって数分の時間がかかる場合もあるとのことだが、基本的にほぼ瞬時にCoke ON Walltに反映される。
7割が「キャッシュレス」。現金チャージでキャッシュレス加速
日本コカ・コーラ ベンディング事業部ディレクターの永井宏明氏によると、Coke ONは2024年2月時点で5,400万ダウンロードに達するとともに、Coke ON取引のうち約6割がCoke ON Pay、約1割が電子マネーやタッチ決済を利用しており、双方を合わせて約7割がキャッシュレス決済になっているという。
2月にはCoke ON Pay登録者が1,000万ユーザーを突破し、一企業で1,000万人を超えるキャッシュレスユーザーを獲得しているのは大きな強みであると指摘。そのうえで、今回のCoke ON Walletの自販機チャージ機能によって、さらにキャッシュレス利用者の拡大に繋げたいとした。
現在、Coke ON自販機は全国で約45万台が稼働している。そのうち、対応可能な約30万台に自販機チャージ機能を搭載していく。サービス開始時期は3月中旬を予定しており、まずは利用頻度の高い都市部などから実装を開始。実装には1台ずつソフトウェアなどのアップデートを行なう必要があるため、今後数年をかけて対応可能なCoke ON自販機全てに実装する予定だ。