ニュース

空飛ぶクルマ実装に向けたヘリ運航 新丸ビル屋上~臨海部

新丸ビル屋上に着陸しようとするヘリコプター(提供:三菱地所)

三菱地所は、日本航空(JAL)、兼松とともに2022年より参画している東京都の「都内における空飛ぶクルマを活用したサービスの社会実装を目指すプロジェクト」において、2月10日より、新丸ビル屋上と臨海部を繋ぐ航路でヘリコプターを使用した計5日間の運航実証を開始した。

搭乗するのは公募による一般モニター。搭乗時の顧客体験上の課題抽出や適性価格調査を通じた事業性検証、都心部において空飛ぶクルマを運航した際のオペレーション確認、音や風の周辺環境への影響などの技術的検証を行なう。モニター人数は約70名予定。

新丸ビル
新丸ビル屋上でモニター参加者が搭乗する様子(提供:三菱地所)
一般モニター参加者の飛行時の様子(提供:三菱地所)

実施日は2月10日、11日、12日、17日、18日で、10時から16時まで1日あたり最大6便を運航。運航ルートは新丸ビル屋上(千代田区丸の内)、ゆりかもめ青海駅南側特設会場(江東区青海)、東京ヘリポート(江東区新木場)の都内3地点間・5つの航路で、搭乗時間は約15分。運賃はすべての航路一律で1人17,600円。

運航ルート
新丸ビル屋上に着陸しようとするヘリコプター(提供:三菱地所)
ゆりかもめ青海駅南側特設会場 離陸の様子(提供:三菱地所)
行幸地下の一般モニター受付(提供:三菱地所)
一般モニター参加アンケート調査の様子(提供:三菱地所)
新丸ビル34階に設置された騒音計(提供:三菱地所)
新丸ビル34階に設置された超音波風速計と鉛直照射型ドップラーライダー(提供:三菱地所)

空飛ぶクルマの活用は、都市部での渋滞解消、交通インフラが不十分な地域での移動手段の提供、災害時の利用など、社会課題解決が期待されている。また、移動時間の短縮などの利便性向上、観光等の体験価値の提供などの展開も見込める。

大丸有エリアを飛行する空飛ぶモビリティイメージ ©Designed by Mitsubishi Jisho Design
大丸有エリア/空飛ぶモビリティ・Vertiportイメージ ©Designed by Mitsubishi Jisho Design

三菱地所は2022年に「空の移動革命に向けた官民協議会」に参画し、「御殿場プレミアム・アウトレット」「酒々井プレミアム・アウトレット」でのヘリコプター遊覧事業を展開。東京都の実証ではコンソーシアム代表企業として受託するなどの取り組みを推進してきた。

空飛ぶモビリティの社会実装に向け、三菱地所の商業施設、ホテル、空港拠点などを起点としたサービス活用も視野に入れながら、幅広いパートナーと協業し、新たな空の移動手段の実現に取り組む。

空飛ぶモビリティ コンセプトムービー