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NTT Com、愛・地球博公園で「新たな移動体験」 ドコモ会員基盤活用

NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、次世代モビリティの車内でARやXRのコンテンツや広告を配信する「室内空間体験」の実証実験を、愛知県長久手市の愛・地球博記念公園(モリコロパーク)で開始した。NTTドコモの会員基盤を活用し、顧客の行動変容分析や周辺施設への店舗誘引などのマーケティング施策を実施。その効果を検証する。

これまでNTT Comは、モビリティの新たな価値「新しい移動体験」の提供をめざし、トヨタ自動車、トヨタ紡織と共同でライドアトラクション用バスでの車室空間体験の実証実験を行なってきた。

今回NTT Comは車室空間体験の提供とともに、新たにNTTドコモの会員基盤を活用したデジタルマーケティングの検討を開始。ドコモの会員基盤から得られる顧客の属性や趣味嗜好などの情報を使い、キャンペーンによる車室空間体験への送客や、それぞれのニーズに合った観光地周辺施設への周遊促進を実現させることで、周辺地域の活性化をめざす。

本実験は愛知県協力のもとトヨタ自動車、トヨタ紡織、NTT Comの三社が実施する車室空間活用の実証実験の一部としてNTT Comが実施する。

車室空間体験者、非体験者を対象に近隣店舗への周遊を促す施策を実施。ドコモの会員基盤を活用して、実際に訪れた顧客の分析を行なうことで、車室空間体験者の属性把握と車室空間体験による周遊促進効果を検証する。

将来的には、ドコモの会員基盤を活用することで、車室空間体験者の趣味嗜好に合わせた車室空間内でのAR・XR体験コンテンツの配信や広告配信の実現もめざす。

車両は、モビリティエンターテインメント体験システムを搭載した次世代モビリティで、モリコロパーク内を周遊。車両位置や乗員のジェスチャーに合わせて、コンテンツ映像や五感を刺激するデバイスを制御し、移動中も楽しめる車室空間体験を提供する。

1月31日からは一般客も有料で体験が可能。乗車にはWebサイトからの事前予約か、当日現地で予約が必要で、料金は大人800円(高校生以上)、子供200円(中学生以下)、未就学児は無料。支払いは現金のみ。