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大阪万博開催まで"500日" チケット販売開始
2023年11月30日 21:01
大阪・関西万博開催まで500日となった11月30日、大阪・関西万博入場チケットの前売り販売が開始された。チケットは、「EXPO 2025デジタルチケット公式販売Webサイト」や、提携旅行代理店、コンビニなどで購入が可能。会期中のチケットより割安で、通常7,500円(大人料金/以下同)の1日券が条件付きながら4,000円から購入できる。
前売りチケットの販売期間は2023年11月30日~2025年10月13日まで。チケットはデジタルチケットで、スマートフォンで購入し、会場で提示することで入場できる。また、チケットの購入時には「万博ID」が必要で、事前に登録する必要がある。
前売りチケットは「開幕券」や「超早割一日券」「夏パス」など入場期間を限定して割引率を上げたものや、一定の金額を支払えば会期中何度でも入場が可能な「通期パス」等が用意される。
大阪・関西万博の会期は2025年4月13日~10月13日だが、例えば、開幕直後の4月13日~4月26日の期間に1回入場できる「開幕券」の価格は4,000円。万博は開幕直後が一番入場者数が少ないのが通例で、開催期間が進むにつれて入場者数が多くなる傾向があるため、早期の入場者については最も高い割引率を適用している。
期間を限定して次に安いチケットは「前期券」で、価格は5,000円。4月13日~7月18日までの期間内に1回入場が可能。
会期中、好きな日に一回入場できる一日券で最も安いのは「超早割一日券」で、価格は6,000円。2024年10月6日まで販売される。次に安いのが「早割一日券」で、価格は6,700円。2024年10月7日~2025年4月12日まで販売される。
一定期間内に何度でも入場可能なチケットは「夏パス」「通期パス」の2種類。会期中も販売される。
夏パスは、7月19日~8月31日まで、11時以降なら何度でも入場でき、価格は12,000円。通期パスは4月13日~10月3日までの11時以降、何度でも入場でき、価格は30,000円。通期パスは、通常の一日券(7,500円)の4回分の価格で何度でも入場できるようになる。
この他、障害者手帳を持っている人と、その同伴者1名が購入可能な「特別割引券」は、期間中何時でも1回利用可能で、価格は3,700円となっている。
なお、大阪・関西万博では、来場者の円滑な移動を実現するため、来場日時予約制度を導入。入場チケットを購入後、来場日時を予約する必要がある。来場日予約は入場希望日の6カ月前から先着順で受け付ける。「超早割一日券」を購入した場合は、先行実施するパビリオン特別抽選に当選すると、来場日時が6カ月前より早く決定することがある。
夏パスや、通期パスも予約が必要で、夏パスは2回、通期パスは3回の予約が可能。1回目の来場後に、次の来場日時を決めることができるようになるため、事前予約を繰り返せば何度でも入場が可能。
この他、特定のパビリオン、イベントなどについても予約が必要な場合がある。来場日までに通常は、2カ月前、7日前の抽選と、空枠先着申込(3日前~前日)があるが、超早割一日券の場合は、特典としてさらに1回の予約機会がある。
また、入場券はデジタルチケットとなるが、有料で手元に残る「記念チケット」も発行可能。2024年春頃から受付を開始予定で、価格は1,320円(ストラップ付き)。梱包・送料等が別途必要。
開幕500日前の記念したイベントも開催
11月30日に開催された開幕500日前を記念したイベントでは、岸田首相がビデオメッセージで挨拶したほか、西村康稔経済産業大臣が来賓として挨拶した。西村大臣は既に自身の通期パスと、家族・親戚の分まで合計10万円ほどのチケットを購入済であると切り出し、大阪万博ではさまざまな新技術が披露されることについて触れた。特に「空飛ぶクルマ」については「本当に飛ぶかどうか心配している人もいますが、必ず飛びます」とアピールした。
さらに西村大臣は「前回の大阪万博の時、私は8歳でした。長時間ならんで月の石を触る体験もしたが、あの経験のおかげで、宇宙をながめ、星や月をながめていろいろな想像をするようになりました」と、万博が子供の頃の貴重な体験になったという自身の思いを語った。
また、万博の予算については、「徹底的に無駄遣いがないようコスト管理をしていきます。万博を開催することで、周辺地域へのインフラ建設などを含めれば経済効果は5.8兆円という試算もあります。海外の方を呼び込めればさらに上振れする可能性もあります。大いに未来を感じてもらい、希望を持てる万博にしたいと考えて居ます。
その後、会場にはタレントで大阪出身のファーストサマーウイカさんと、スペシャルサポーターに就任している「FANTASTICS」のメンバーが登場。これまでの万博の歴史や、大阪・関西万博への思いなどが語れてたほか、チケットの購入体験なども行なった。