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原宿に“実家”が出現 平成レトロを丸ごと体験 メルカリ「ウチの実家」
2023年11月29日 16:59
メルカリは、“実家に眠っている意外に価値があるモノ”をテーマに、実家を再現したという没入型施設「ウチの実家」を原宿にオープンする。期間限定で、11月29日~12月3日の5日間の開催。入場は無料。
「ウチの実家」は、原宿にある古民家のような物件を貸し切り、“実家のような雰囲気”を再現した施設。家具から小物まで、いずれもメルカリで購入できるもので構成されており、一部は参考としてメルカリでの販売価格も表示されている。当初は500点以上のアイテムで構成する予定だったが、最終的に2,000点以上のアイテムが用いられるなど、担当者の気合も入った企画になっている。子供部屋のアイテムなどは、1995年~2005年頃に流行したモノを中心に選ばれている。
居間や台所、子供部屋など、実家がまるごと再現されているのが特徴で、参加者は触れて体験することも可能。子供部屋は「2003年頃に実家を出た長男の部屋がそのまま残してある」という設定で、現在30代の世代の実家という形。妹の部屋も用意されている。2000年前後の定番や流行のアイテム、子供の頃(1990年代)のアイテムが満載になっている。
一方、両親はまだ実家に住んでいる設定で、居間には液晶テレビが置いてあったりスカイツリーのお土産が置いてあったりするなど、細かなリアルさにもこだわっている。置かれているモノの見どころはあらかじめWebサイトでも公開されており、事前にチェックすることもできる。
「ウチの実家」の開催場所は東京都渋谷区神宮前6-5-10「UNKNOWN HARAJUKU」。期間は11月29日~12月3日で、オープン時間は11~19時。
ほどよく懐かしい「平成レトロ」ブーム
メルカリでは、年末の大掃除で捨てられるモノの中には、意外に高い価格で売れるものがあると指摘。不要品に実は価値があるという気づきを与える目的の活動を拡大している。また、メルカリのデータでは昭和レトロ、平成レトロなどが検索キーワードとしても伸びており、2000年代のアイテムに注目が集まっているという。
本企画のアドバイザーは、「平成レトロ」提唱者でもある山下メロ氏。同氏は「ほんの少し前のアイテムでも、懐かしいと思えたら価値がある。例え壊れていても、心が安らげば、役に立てることになる」と、「平成レトロ」を提唱した背景を説明する。
近年の平成レトロのブームはZ世代が牽引していると言われている。山下氏は「スマホ世代には新鮮。平成はほどよく昔で、ほどよい不便さ。昔過ぎず、2000年代ならインターネットで当時の情報を調べることもできる」のが特徴という。一方で、そうした画像だけの情報と比べて現物の情報量は圧倒的とし、「現物の手触り、香りも体験してもらえれば」としていた。