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ソニーホンダ、次世代EV「AFEELA Prototype」初披露 アプリ・サービス開放

ソニー・ホンダモビリティは17日、バッテリーEVのプロトタイプ「AFEELA Prototype」を初披露し、モビリティ開発環境のオープン化などの構想を発表した。10月28日から開催される「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」に出展し、日本で初めて一般公開する。

AFEELAは、知性を持ったモビリティとして育てユーザーにとって唯一無二の存在、愛着を持てる存在になれるよう、新しいモビリティの可能性を追求する。

ユーザーの好みに合わせて継続的に進化するカギとなるのは「Affinity」とし、モビリティ開発環境のオープン化「AFEELA共創プログラム(仮称)」を展開。社外のクリエイターやデベロッパーが、AFEELAの上で動作するアプリケーションやサービスを開発できる環境を提供する。

このモビリティ開発環境のオープン化の詳細は後日発表予定。具体的には、メディアバーのコンテンツなどを社内外のパートナーがオープンに開発できるようにする。

主な作成/開発アイテムは以下の通り。

  • メディアバー(コンテンツ)
  • パノラミックスクリーン(テーマ)
  • eモーターサウンド
  • マップ上の付加情報
  • アプリケーション

ユーザーが一番目にする機会の多いUIを中心に情報を提供。エクステリアのMedia Barや、フロントに配置されたパノラミックスクリーンと呼ぶダッシュボードのテーマ変更、走行中のeモーターサウンドの音源、ナビアプリの地図上に独自の付加情報を重畳する機能などについてパートナーが参加可能とする。また、自由にアプリケーションやサービスを開発できる環境を用意する。アプリケーションの動作環境はAndroid OSを予定している。

開示情報は、車両データや走行データ、クラウドAPIなど。

AFEELAの車両データや走行データなどのうち、開示できる情報をセキュアに提供。クラウドAPIを用意し、クラウド経由でサーバー間連携等も容易にしていく。これにより、エンタテインメントから、日々の生活に役立つものまで、ユーザーのライフスタイルに合わせた多様な利用シーンが検討できるという。AFEELAを「デジタルガジェット」として自由に表現できるようにする。

2023年1月にCES 2023で公開した「AFEELA Prototype」は日本で初めて一般展示。人とモビリティの新たな関係を提案するプロトタイプをベースに開発を進め、2025年前半に先行受注を開始し、同年中に発売する。デリバリーは2026年春に北米から開始し、日本へは2026年中となる。