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タグ・ホイヤー×ポルシェ、針の動きで「911」の加速性能を表現する新作

LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパンは、腕時計ブランド「タグ・ホイヤー」の新作として、ポルシェとのコラボレーションによる「タグ・ホイヤー カレラ クロノスプリント×ポルシェ」を発表した。機械式の腕時計で、価格はステンレススチール版が111万5,500円、ゴールド版が295万3,500円。9月に販売を開始する予定。

2021年から始まったタグ・ホイヤーとポルシェのパートナーシップにより生み出されるコラボレーションモデルの最新作。1963年に登場した「タグ・ホイヤー カレラ」と「ポルシェ911」(当時は901)の、双方の60周年を記念するモデルとなる。

新開発ムーブメントのキャリバー「TH20-08」を搭載する。自社製キャリバー「TH20」シリーズの新バージョンで、中央の針(クロノグラフ秒針に相当)は、ポルシェ911がデビューした時の0~100km/h加速9.1秒という加速性能を模しているのが特徴。スタートボタンをプッシュすると中央の針は60秒で1周する仕様だが、4時位置にある10秒の目盛り付近までは素早く動く一方、そこから緩やかに減速していき、合計60秒をかけて12時位置に到達、12時位置を超えると再び加速するという不等速な運針になっている。ムーブメントには、LIGA工法による2つのスネイル型ホイールを配した独自機構が搭載されており、この機構で中央の針の減速の動きを生み出す。

ダイヤルの外周には、9秒まで赤のラインが描かれ、初代ポルシェ911の加速性能を示しているほか、6時位置のスモールセコンドのサブダイヤルには、都市部で推奨されていた時速50km周辺を目立たせる特徴的なダッシュボードのデザインを取り込んでいる。9時位置のサブダイヤルはタコメーターのレッドゾーンを再現、回転数のレッドゾーンである6800rpmを示すよう、6.8から赤いラインが描かれる。

70年代の風防を再現するようなダブルグラスボックスを採用しており、視認性を高めつつビンテージな雰囲気も備えた。裏蓋はシースルーバックで、ローター(回転錘)はポルシェの3本スポークを再現している。ストラップはカーフレザースキン。ムーブメントのパワーリザーブは約80時間。防水性能は100m防水。ケース径は42mm。

CBS2011.FC6529、111万5,500円
CBS2040.FC8318、295万3,500円