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無印、オフィスや店舗向け什器などプロ商品に参入

良品計画は、西の旗艦店である「無印良品 グランフロント大阪」のリニューアルオープンにあわせて、工務店や設計事務所、リノベーション会社等のプロフェッショナル向け専用のオフィス・店舗向け什器、内装材および設備など合計32シリーズを、9月8日に発売する。

販売場所は、無印良品 グランフロント大阪内に新しく設置する大阪事務所のほか、無印良品 東京有明内にある有明事務所および空間設計部のウェブページ(ECサイト)。有明事務所では11月頃より展示開始。

オフィスデザインや公共施設などの空間デザイン・設計を行なう、良品計画の空調設計部が企画・販売するプロフェッショナル向け商品。ロッカー、シェルフ、店舗用品、床材、塗料、キッチン、ユニットバスなど計32シリーズをラインナップする。

同社の空間設計部は、街全体を“自分たちの住まう場”と捉え「家」「オフィス」「商業」「公共」の4つの分野で、「空間が美しいだけでは、地域も社会も良くならない」という価値観のもと、使う人と使い勝手や居心地の良さ等を考えて、空間の企画から考え、設計を行なっている。

今回発売するプロフェッショナル向けの商品は、今まで設計を行なってきた4つの分野の中でも、複数の人が利用したり、集ったりする場所を設計した経験や、実際の利用者から「良い商品」であるという声が多かったものを商品化。シンプルで自在性が高く、あらゆる空間設計へプロットしやすいデザインであることはもちろん、環境や地域資源を活用、考慮した素材を使用している。

商品は大きく3カテゴリに分かれ、「什器・備品」「内装材」「設備」で展開。

什器・備品

什器・備品カテゴリは、「ロッカー/シェルフ/テーブル・デスク/カウンター/チェア/オフィス用品(スチールテレフォンブース)/店舗用品」を用意し、新商品11シリーズ、リニューアル1シリーズで展開する。価格は3,500円~120万円。

無印良品の店舗で実際に使われている什器・備品を元に、オフィスや店舗など様々な場所に設置しても調和がとれる無印良品の基本色や、一般的な事務用品規格に合う幅や奥行きに調整したオリジナル什器をラインナップ。

例えばスチールオープンラックは、無印良品の店舗のバックヤードなどでも使用されている頑丈なラックで、組み立てしやすい構造で棚位置も変更しやすいデザイン。スペースや間取りに合わせて拡張も可能。

内装材

内装材カテゴリは、「床材/壁材/建具/塗料/アクセサリー」を用意し、新商品3シリーズ、リニューアル8シリーズで展開する。価格は1,650円~127,000円。

無印良品の店舗でも実際に使われている国産材を使った床、使用済みカーペットを回収し、再素材化した原料を使ったオフィス向けタイルカーペットなどオリジナルの内装材をラインナップ。

日本の木を活用した薄型のフローリングは、無印良品の店舗でも実際に使用。貴重な資源を無駄なく活用するために、普段品質検査ではじかれるような節や色違いもあえてそのまま活用している。

設備

設備カテゴリは、「キッチン/洗面/ユニットバス」を用意し、新商品4シリーズ、リニューアル5シリーズで展開する。価格は157,000円~306万7,000円。

無印良品の家やMUJIHOTELで使用している洗面台やキッチン、タイルのユニットバスなど、素材感や使い勝手にこだわったオリジナルの設備で、キッチンや洗面台などは1cm刻みでのサイズオーダーが可能。

洗面台は、天板とボウルがひとつになった「一体型洗面台」と、ベッセルタイプの「MUJI HOTEL 洗面台」の2種類を用意する。

空間設計事業を強化

「無印良品 グランフロント大阪」のリニューアルオープンは9月8日。リニューアルにあわせて新たに設置する大阪事務所の開設をきっかけに、空間設計の事業を強化する。街全体を住まう場所として暮らしやすい場所にしていくため、外部連携も強化していく予定。

なお、ECサイトからは各商品の見積り依頼のみ可能で、直接購入は不可。