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東京メトロ車両を線路上から見る 車両基地撮影会で撮った
2023年9月7日 08:20
東京メトロとはとバスは9月3日、共同企画「有楽町線全線開業35周年×副都心線全線開業15周年」記念撮影会を江東区の東京メトロ新木場車両基地で開催した。
2023年は、有楽町線の全線開業(新富町-新木場駅間)35周年、さらに副都心線の全線開業(小竹向原-渋谷駅間)15周年をそれぞれ迎えることから企画されたイベント。
撮影会は4部あり、各部35名を先着順で募集した。参加代金は1人13,500円。募集開始から4時間ほどで完売したという人気ぶりだった。
イベントでは有楽町線・副都心線の17000系、10000系(いずれも現役)と2022年に引退した7000系の3編成が並び、撮影ができるという趣旨になっている。7000系にはオリジナルヘッドマークを1日限定で掲出した。一般参加者の撮影に先立って、報道関係者にも車両が公開された。
引退した7000系で往時の姿を再現
展示された7000系は7001編成で、製造から約50年が経過しているという。片側の先頭車両はラインの一部を開業時のカラーであるゴールドにしたほか、東京メトロのマークを外して営団地下鉄の「Sマーク」を取り付けていた。なお営団地下鉄(帝都高速度交通営団)が東京メトロ(東京地下鉄株式会社)になったのは2004年。
7000系には、青とゴールドをあしらった有楽町線全線開業35周年のヘッドマークが付けられた。
加えて7000系には、有楽町線が全線開業した時の飾りを取り付けて当時を再現した。有楽町線は1974年に池袋-銀座一丁目駅間で営業を開始。1988年に新富町-新木場駅間が開通して全線開業となった。
副都心線のオリジナルヘッドマークも
先ほどと反対側の7000系の先頭車両には、副都心線の全線開業15周年ヘッドマークが取り付けられていた。こちらの外観は引退時のラインカラーになっているほか、東京メトロのマークも付いている。
副都心線は、2008年に池袋-渋谷駅間が開通したことで全線開業となった。
今回の展示車両はいずれも前照灯が点灯した状態で撮影可能だった。
車両を間近で撮れる
今回17000系は通路側に展示されていたため、床下の装置などを間近で見ることができた。東京メトロでは親子向けの車両基地イベントも実施しているが、今回は鉄道ファン向けとして撮影に特化したイベントの位置づけとなっている。
東京メトロ 鉄道本部CX・マーケティング部 課長の板倉良和氏は、「昨年行なった7000系のイベントの反響が大きく、またやってほしいという要望が多かったことから周年記念に合わせて企画した。新木場の車両基地は路線バスの本数が少ないことから、送迎を望む声があり、今回はとバスと一緒に実施することにした」という。なお、検討段階だが綾瀬などほかの車両基地でも同様の撮影会を考えているそうだ。
はとバスの新車で送迎
はとバスとのコラボレーションということで、東京メトロ新木場駅からの送迎をはとバスが実施した。車両基地までは路線バスもあるが、歩くと30分ほどの距離がある。
はとバス 広報室 広報課の棟近美南氏は、「東京メトロとは第3弾の共催企画となる。我々のバスも同じ乗り物として好きな方も多いと思うので、開催できて嬉しく思う。参加者の方には電車に加えてバスもぜひ楽しんでほしい」とコメント。今回のイベントははとバスのツアーとして用意され、コース番号は7000系にちなんで「R7000」にしたとのこと。
送迎に使われたバスは、8月10日(鳩の日)に納車されたばかりの新車(373号車。いすゞ ガーラ)なのもポイント。募集段階でもこの新車を使うことが告知されていた。