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「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」完成 10月6日開業
2023年7月20日 19:15
森ビルは、「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」が竣工し、10月6日に開業することを発表した。地上49階、地下4階、高さ約266mの超高層タワーで、東京メトロ日比谷線 虎ノ門ヒルズ駅に直結する。
ステーションタワー竣工により、森タワー、ビジネスタワー、レジデンシャルタワーとあわせて形成される「虎ノ門ヒルズ」が、六本木ヒルズに匹敵するスケールの街として完成した。
ステーションタワーでは、オフィス、商業施設、東京初進出のホテル等を展開するほか、建物最上部にホール、ギャラリー、プール、レストラン等を有する情報発信拠点「TOKYO NODE」を開設。TOKYO NODEによって虎ノ門ヒルズが、世界中からアイデアが集まり、新たなビジネスやイノベーションを広く世界に「発信する都市」になることを目指す。
商業施設は、地下鉄駅前広場「ステーションアトリウム」と直結したマーケット「T-マーケット」や、大型セレクトショップ、総合ウェルビーイング施設など、約70店舗が10月6日以降、順次オープンする。
ステーションアトリウムは「ステーションタワーの象徴」と位置づける、街の一体的な開発によって誕生した約2,000m2の駅前広場。7月15日に虎ノ門ヒルズ駅拡張工事が完了し、駅出入口がステーションアトリウムとつながった。
ステーションアトリウムは地下ながら自然光が入る全天候型の空間で、大型デジタルメディアでは映像演出を展開する。
幹線道路である桜田通り(国道1号線)上には、森タワーのオーバル広場へと接続する、幅員20mの大規模歩行者デッキ「T-デッキ(愛称)」を整備。ステーションタワーを貫通するように通り、歩車分離を通じた安全・安心な街づくりへ貢献するとともに、街区や幹線道路を跨いだ東西のメインストリートとしての役割を果たすとしている。
T-デッキの完成により、虎ノ門ヒルズの各施設はバリアフリーで接続。また、銀座線 虎ノ門駅や日比谷線 虎ノ門ヒルズ駅、空港リムジンバスや都心と臨海部を結ぶ東京BRTが発着するバスターミナルともバリアフリーで繋がる。そのほかT-デッキは、森タワーのオーバル広場と連携することで、「もうひとつの広場」としての役割も担う。
商業施設は地下2階~地上7階で、店舗面積は11,200m2。地下2階のT-マーケットには飲食・物販など27店舗、2階と3階には国内セレクトショップ「ベイクルーズ」によるエリア初の大型セレクトショップが出店する。そのほか4階のダイニングフロアでは飲食20店舗、地下1階では食物販4店舗、5階では大型フィットネスを展開する。
ステーションタワーの商業施設オープンにより、虎ノ門ヒルズの商業施設は店舗数約170、店舗面積約26,200m2へと拡大する。
ホテルは、東京初進出となる「アンバウンド コレクション by Hyatt」ブランドの「ホテル虎ノ門ヒルズ」が開業する。フロアは1階および11階~14階、客室数205室、標準客室約27~34m2。オープンは11月予定。
オフィスは、9階、10階、15階~44階の32フロア。総貸室面積約107,000m2(約32,400坪)、基準階面積約3,400m2(約1,000坪)で、コアから窓面までの距離約18.5mの広大な無柱空間とし、グローバル企業の多様なニーズや、新たな働き方のスタイルなどに応じた自由なレイアウトに対応する。
各バンク上層2フロアの東西面2カ所、計8カ所には、ワーカー同士のコミュニケーションやコラボレーション促進を目的として、吹き抜け空間や上下階を繋ぐ階段をあらかじめ設けた「マグネットゾーン」を整備する。
所在地は東京都港区虎ノ門一丁目、二丁目の一部、施行地区面積は約2.2ha。ステーションタワーの延床面積は約236,640m2。プロジェクトにはステーションタワーのほか、店舗、駐車場等からなるグラスロック、事務所、住宅、店舗、駐車場等からなる江戸見坂テラスも含まれている。規模は、グラスロックが地上4階・地下3階、高さ約30m、延床面積約8,800m2、江戸見坂テラスが地上12階・地下1階、高さ約59m、延床面積約8,100m2。