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免許不要、ペダルを漕がない「電動サイクル」一般販売

glafitは、7月1日から施行された新車両区分「特定小型原動機付自転車」に対応する、免許不要の電動モビリティ「電動サイクル」を、2024年内に一般販売することを発表した。シェア用として開発を進める中で、個人販売の要望が多くあったことを受けての決定となる。

7月1日に施行された改正道路交通法によって生まれた新車両区分「特定小型原動機付自転車」(特定小型原付)に対応する、新しい電動モビリティ。特定小型原付は、免許不要で16歳以上であれば乗車可能。ヘルメット着用は努力義務としている。

電動サイクルは自転車のように座って運転するが、特定小型原付の基準に則るため、ペダルは漕げない仕様。ハンドルのスロットル操作で走行を制御する。ペダルに相当する部分は「ステップ」で、足を”置く”ためのもの。

道路交通法上の特定原付は加速装置に人力の装置も含んでおり、車体の構造として平坦舗装路において20km/hを超える速度で進行することができないものとなっている。ペダルを漕いで速度が20km/h以上に加速できる場合は特定原付に該当しないことから、電動サイクルはスロットル操作のみの設計とした。道路運送車両法の保安基準も満たし、新設された「性能等確認」を取得し販売を行なう。

ハンドルのスロットル操作で走行を制御
ペダルに相当する部分は「ステップ」

特定小型原付には電動キックボードも含まれるが、電動サイクルは平均的な電動キックボードと比較して大径タイヤが特徴。段差を超える際にも姿勢を崩すことなく、安定して走行できるとする。

免許不要なため、免許を返納した高齢者も運転可能。同社によると、高齢者の自転車操作では転倒事故の発生率が高いことが問題になっているという。電動サイクルは、ペダルレスで走行に脚力を必要としないことから、高齢者も乗りやすく、これまでの自転車一択から新たな選択肢を広げられるとする。

本体カラーは人気投票を参考に決定する。同社が一般原付区分で販売しているGFRシリーズは、地元和歌山にちなんだカラーを採用し、カラーネームにもこだわった。電動サイクルでは、車両カラーリングの人気投票をLINEで募り、結果を参考に決定する。期間は8月31日まで。

カラーは人気投票を参考に決定する

なお、シェアサイクル向けの機材はOpenStreetにおいて2024年1月から提供開始予定。