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クレディセゾンとスルガ銀行が資本提携 リテールビジネス新展開

クレディセゾンとスルガ銀行は18日、資本業務提携契約を締結した。バンク(銀行)とノンバンク双方の強みを融合させた新しいビジネスモデルを創出し、両社の中長期的な企業価値の向上を目指すという。

クレディセゾンは、スルガ銀行が実施する第三者割当による自己株式の処分により、スルガ銀行株式の15.12%を総額171億円で取得。スルガ銀行もクレディセゾン株式の4.44%を総額155億円で取得する。

提携により、スルガ銀行ではセゾン支店を設立し、クレディセゾンは銀行代理業を取得する。

スルガ銀行は、クレディセゾンのセゾン会員向けネット専用支店(セゾン支店)を設立し、両社で共同開発した支店独自の商品・サービスを提供。セゾン支店で提供するローンは、クレディセゾンが保証を行なう取り組みなども検討する。

クレディセゾンは、スルガ銀行を所属銀行とした銀行代理業の許可を受け、セゾン会員向けに支店口座を提供する。

また、セゾンプラチナ・ビジネスカードを共同事業化。スルガ銀行の富裕層や中小事業主の顧客にクレディセゾンのクレジットカード「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」を提供する。

住宅ローン事業では、スルガ銀行が自行のクレディセゾン保証付き住宅ローンを新たに販売。スルガ銀行の住宅ローン事業とクレディセゾンの信用保証事業の双方を拡大していく。不動産ファイナンス事業も共同展開を見込む。

クレディセゾンは、3,500万人のクレジットカード会員顧客(セゾン会員)を抱えるペイメント事業を核に、リース事業やファイナンス事業、グローバル事業などを展開してきた。スルガ銀行は、静岡県・神奈川県を地盤としながら、首都圏を含む広域営業やインターネット支店など幅広いサービスを展開。投資用不動産ローンや住宅ローンに独自のノウハウを有しているほか、外国籍住民向けのサービスなどの独自のリテールビジネスを展開している。

両社はともにリテールビジネスに強みを持っており、それぞれのリテールノウハウを最大限活用。ノンバンク業態のクレディセゾンと銀行業態のスルガ銀行がシームレスに連携し、金融分野の「困りごと」や不安、不便、不満などの問題に対してソリューションを提供する「Neo Finance Solution Company」を目指すとしている。