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横浜・山下公園の足湯・BBQテラスを見てきた レストハウス刷新
2023年4月12日 19:45
山下公園レストハウスが、「THE WHARF HOUSE(ザ・ワーフハウス) 山下公園」として、4月14日12時にリニューアルオープンする。開業に先立ち、横浜市と管理運営を担うゼットンが、プレス向け内覧会を実施した。
横浜市がPark-PFI(公募設置管理制度)を活用したリニューアルで、運営はゼットンを代表法人とする山下公園再生プロジェクトグループが担う。
店舗営業時間は9時から22時までで、モーニングからディナータイムまで1日を通じた飲食の提供、海側に設置した足湯、BBQテラスなどを特徴とする。
飲食は、ファンケルのウェルネス食材を使ったヘルシー・プレートを提供するモーニングから始まり、昼はハンバーグ、パスタ、カレー、サンドウィッチなど、夜は肉料理や魚料理、横浜の地ビールやオリジナルカクテルを提供する。ブレックファーストは9時から11時30分、ランチは11時30分から18時、ディナーは18時から22時。
また、朝から昼にかけては、抹茶わらび餅パフェやローズフレーバーのソフトクリームなどのスイーツを提供。軽食と、レジャーシートやバスケットの貸出がセットになったピクニックセットも用意しており、山下公園内の芝生で楽しむこともできる。
足湯は海側に設置されており、山下公園ならではの風景や夜景が楽しめる。足湯の営業時間は11時から19時。予約制で、日中は無料、17時以降は300円。冷却機能を備えており、夏は足水としても利用できる。
BBQは、海や横浜の夜景が楽しめるテラス席に専用のグリラーを用意。熟成骨付きポーク 安曇野げんき豚などが入ったカジュアルBBQ(4,000円)、スタンダードBBQ(5,000円)、厚切り骨付きビーフ(ボーンステーキ)が入ったプレミアムBBQ(6,000円)を提供する。それぞれ飲み放題は2,000円。9サイトで予約制。
観光客から地元住民まで、楽しく気軽に楽しめるよう、横浜土産を買えるショップや、授乳室、コインロッカーなどを備えている。
足湯や食事を目的とした人が集まる場に
山下公園の歴史や、ザ・ワーフハウス 山下公園の狙いについて、ゼットン 公園再生事業室長 野尻徳也氏が説明。
山下公園は、1923年の関東大震災で出たがれきの集積所だった場所が、復興試案の1つとして遊歩道構想が練られ、最終的に公園への計画になり、横浜市および日本最初の海浜公園として、1930年3月15日に開園した。
ザ・ワーフハウス 山下公園は、横浜市と山下公園再生プロジェクトグループが、PARK-PFIを利用して取り組んだ計画。同じ場所にあったレストハウスを大幅に改造・改修して実現した。
山下公園の課題として野尻氏は「夜のロケーションは少し薄暗い」「食事やお酒を楽しみに来る場所ではない」ことを挙げ、これらを解決することを狙いとして計画。「山下公園の来園者は年間200万人いるが、こういった来園者はどういった機能があればうれしく、また公園の価値が高まるかを重視して企画書に盛り込んだ」という。
野尻氏がザ・ワーフハウスの特徴として1番目に上げたのが足湯。「公園に足湯があることを想像される方はなかなかいないと思いますが、山下公園の海が見えるロケーションを最大限に活かす設備を考え抜き、辿り着いたのが潮風に吹かれながら楽しめる足湯でした」と説明。BBQも同じように山下公園のロケーションが活きる、これまでのレストハウスにはなかったメニューとして提供する。
また、山下公園はバラ園も人気スポットの1つとなっており、公園中央にあるバラ園と、北側にあるザ・ワーフハウスを繋げるための仕掛けとして、施設周辺に植栽と、憩いの場としてのウッドデッキを設置した。野尻氏は、これらが「新たなフォトスポットになる」ことに期待する。
施設名称は「波止場(=Wharf)」に由来するが、「波止場は船が集まる場所。ザ・ワーフハウスは人が集まる場所として、地域のコミュニティを活性化する施設、結節点となる施設にしていきたい」と抱負を述べた。
山下公園再生プロジェクトグループの代表法人はゼットン、構成法人はファンケル、横浜エフエム放送、三菱地所、ケーエムシーコーポレーション、サカタのタネ グリーンサービス、tvkコミュニケーションズ、ありあけ。