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「東急歌舞伎町タワー」を見てきた。娯楽一色の巨大エンタメ複合施設

「東急歌舞伎町タワー」が東京・新宿歌舞伎町にて、4月14日に開業する。開業に先駆け、メディア向け内覧会が実施された。

東急歌舞伎町タワーは、ホテル×エンタメ施設からなる、地上48階・地下5階、高さ約225mの超高層複合施設。ラグジュアリーホテル、ライフスタイルホテル、劇場、映画館、ライブホールを中心とし、アトラクションやアミューズメント、飲食などの施設も展開する。

西武新宿駅前から見た東急歌舞伎町タワー

施設コンセプトは「好きを極める」で、このコンセプトを具現化する施策第1弾として、「エヴァンゲリオン」を題材とした「EVANGELION KABUKICHO IMPACT」を、劇場、ホテル、映画館、ライブホールの4つのエンタメ施設およびホテルで実施する。

高層階の圧倒的な眺望を楽しめるラグジュアリーホテル

ラグジュアリーホテル「BELLUSTAR TOKYO(ベルスター 東京)」は、39階から47階にて展開。39階から44階には7mのワイドビューの窓を持つ客室、45階から47階には3層吹き抜けの眺望のレストラン、スパ、客室を用意する。客室数は97室。

45階のバーラウンジからの眺望。左奥には東京スカイツリーが見える
同じくバーラウンジからの眺望。右側の緑は新宿御苑、その先に国立競技場が見える
眺望を楽しめるバーラウンジ
バーラウンジのカウンター
45階のレストラン
レストランから見た南方面の眺望
44階 2ベッドルーム デラックス スイート

エンタメ・まちと繋がるライフスタイルホテル

ライフスタイルホテル「HOTEL GROOVE SHINJUKU」は、18階から38階にて展開。各エンターテインメント施設での余韻に浸り、歌舞伎町の歴史や、アートや音楽などの文化を感じられる客室を用意し、EVANGELION KABUKICHO IMPACTと連動したエヴァコラボルームも展開する。客室数は538室。

エヴァコラボルーム
エレベーターホールにもエヴァの装飾
プレミア スイート ツイン

HOTEL GROOVE SHINJUKUのすぐ下の17階では、“ホテルとまちを繋ぐ新しい社交場”をコンセプトとした「JAM17 DINING & BAR」を展開。テラス、ダイニング、バー、パーティルーム、GELATERIA(ジェラートを提供)を設置する。

JAM17 テラス
JAM17 ダイニング
JAM17 バー
JAM17 パーティルーム「SPACE WEST」。テラスと一体となっている

映画館は全席プレミアムシート「109シネマズプレミアム新宿」

映画館「109シネマズプレミアム新宿」は9階と10階で、全席プレミアムシート、ハイスペックな映写・音響設備が特徴。8スクリーン、総席数752席。通常であれば倍以上の座席数にできるところ、座席数を減らすことで全席プレミアムシートを実現している。

全席プレミアムシート

さらに上位の、全シアターの中央列を占める「CLASS S」も用意。電動リクライニング機能や充電装置付サイドテーブルも備えている。

CLASS S
電動リクライニング機能装備

シアター6には、正面スクリーンに加え、左右の壁面にも映像が投影される3面ワイドビューシアター「ScreenX」を採用。映画だけではなく、アーティストのライブ映像など、様々なラインアップで展開する。

シアター6では、正面スクリーンだけではなく、左右の白い部分にも映像が投影される

音響については、3月28日に逝去した音楽家・坂本龍一氏監修のもと設計した音響システム「SAION –SR EDITION-」を、全シアターに導入している。また、開業を記念して坂本龍一氏関連の作品を「Ryuichi Sakamoto Premium Collection」として、4月14日から5月18日まで特別上映する。

そのほかの施設として、鑑賞者⽤ラウンジ、スーベニアショップ、プレミアムラウンジなどを設置している。

ラウンジ(10階)
プレミアムラウンジ(10階)
スーベニアショップ(9階)

新宿ミラノ座の名を継承する劇場「THEATER MILANO-Za」

劇場「THEATER MILANO-Za」は、東急歌舞伎町タワーの中で唯一、かつてこの地にあった「新宿ミラノ座」の名を継承した、ライブエンターテインメントシアター。演劇、音楽、映像等の様々なエンターテインメントコンテンツに対応する。総席数は約900席で、1階は客席レイアウト変更可能な脱着式客席。

THEATER MILANO-Za
THEATER MILANO-Za ステージ上から撮影
THEATER MILANO-Za 1階最後部座席付近から撮影

西新宿の景色を眺めながら、お酒やソフトドリンク、軽食を楽しめるカフェ & バーも設置している。

カフェ & バー

360度LEDビジョン設置のライブホール「Zepp Shinjuku(TOKYO)」

ライブホール「Zepp Shinjuku(TOKYO)」は地下1階から地下4階で展開。Zeppホールでは初となる360度LEDビジョンを設置し、「ここでしか味わえない臨場感あふれる音楽体験」を提供する。キャパシティは、スタンディングで約1,500名、シーティングで約500名。

夜間時間帯には、ナイトエンターテインメント施設「ZEROTOKYO」として展開。音楽、DJ、空間演出、パフォーマンスなど、多彩なエンターテインメント体験を生み出し、様々な人の“好きを極める”場となることを目指す。また、海外アーティストの招聘も積極的に行なう。

客席からステージ側をのぞむ
ステージ側から客席側をのぞむ
上階(地下3階)より
Zepp Shinjuku(TOKYO)に降りるエスカレーター
ドリンクカウンター
地下3階のバーカウンター。奥にはラウンジなどがある
地下2階のバー

低層階では多彩なエンターテインメント & レストラン

2階ではエンターテインメントフードホール「新宿カブキhall~歌舞伎町横丁」、3階ではアミューズメントコンプレックス「namco TOKYO」、4階では新宿ダンジョン攻略体験施設「THE TOKYO MATRIX」、5階ではウェルネスクラブ「EXSTION(エクジション)」を展開。

新宿カブキhall~歌舞伎町横丁は、祭りをテーマに食と音楽・映像が融合したフロア。全10店舗が、全国の地域料理やB級グルメなどのソウルフードを提供する。また、ステージ、DJブース、ミラーボール、カラオケなどを設置しており、パフォーマンスやイベントを実施する。

新宿カブキhall~歌舞伎町横丁
全国のソウルフードを提供
ステージが設置されている

namco TOKYOは、「アソベル・ノメル・ツナガレル」をコンセプトとしたアミューズメントエリア、演出やゲームを仲間同士で楽しみながら飲食できるMUSIC & PLAYLOUNGE「ASOBINOTES(アソビノオト)」、オフィシャルショップを展開する。

namco TOKYO

新宿ダンジョン攻略体験施設・THE TOKYO MATRIXは、2人または3人のパーティーで力を合わせてモンスターを倒し、アイテムを探し、トラップをクリアするという体験型アトラクション。ソニー・ミュージックエンタテインメントとソニー・ミュージックソリューションズが共同で展開する。

THE TOKYO MATRIX

EXSTIONは、「美と健康」をテーマにしたラグジュアリーなウェルネスエンターテインメント施設。会員制ウェルネスクラブとレストランで構成され、プライベートサウナ、ジム、テラスプールなどを展開する。

EXSTION レストラン
プライベートサウナ
テラスプール

1階にはスターバックスコーヒー、KABUKI BURGER & TACOS、和牛特区などの飲食店、花・植物専門店や、チケット販売の「TKTS」などの7店舗のテナントが入る。

施設東側には約200m2の屋外ビジョンを設置。下部に位置する約140m2の「KABUKICHO TOWER STAGE」や、隣接するシネシティ広場との一体活用により、イベントと連動した演出も行なえる。

東側のエントランス上に屋外ビジョンを設置

そのほか、1階にバスターミナルを設置しており、羽田および成田への空港アクセスバスが、4月14日より運行する。

バスターミナル

周辺エリアとの連携にも取り組んでおり、江戸時代に内藤新宿周辺で栽培されていた「内藤とうがらし」採用した歌舞伎町 エシカルジン「Ne10」の販売や、東急歌舞伎町タワーと新宿歌舞伎町が一体となった「KABUKICHO BLUE FESTIVAL」を実施する。BLUE FESTIVALでは、歌舞伎町一番街のアーチがブルーに染まるほか、フラッグを掲出する。

歌舞伎町 エシカルジン「Ne10」
ブルーに染まった歌舞伎町一番街のアーチ

東急歌舞伎町タワーの所在地は、東京都新宿区歌舞伎町一丁目29番1、同番3。敷地面積4,603.74m2、延床面積約87,400m2。外装デザインは永山祐子建築設計。