ニュース
「東急歌舞伎町タワー」を見てきた。娯楽一色の巨大エンタメ複合施設
2023年4月6日 20:12
「東急歌舞伎町タワー」が東京・新宿歌舞伎町にて、4月14日に開業する。開業に先駆け、メディア向け内覧会が実施された。
東急歌舞伎町タワーは、ホテル×エンタメ施設からなる、地上48階・地下5階、高さ約225mの超高層複合施設。ラグジュアリーホテル、ライフスタイルホテル、劇場、映画館、ライブホールを中心とし、アトラクションやアミューズメント、飲食などの施設も展開する。
施設コンセプトは「好きを極める」で、このコンセプトを具現化する施策第1弾として、「エヴァンゲリオン」を題材とした「EVANGELION KABUKICHO IMPACT」を、劇場、ホテル、映画館、ライブホールの4つのエンタメ施設およびホテルで実施する。
高層階の圧倒的な眺望を楽しめるラグジュアリーホテル
ラグジュアリーホテル「BELLUSTAR TOKYO(ベルスター 東京)」は、39階から47階にて展開。39階から44階には7mのワイドビューの窓を持つ客室、45階から47階には3層吹き抜けの眺望のレストラン、スパ、客室を用意する。客室数は97室。
エンタメ・まちと繋がるライフスタイルホテル
ライフスタイルホテル「HOTEL GROOVE SHINJUKU」は、18階から38階にて展開。各エンターテインメント施設での余韻に浸り、歌舞伎町の歴史や、アートや音楽などの文化を感じられる客室を用意し、EVANGELION KABUKICHO IMPACTと連動したエヴァコラボルームも展開する。客室数は538室。
HOTEL GROOVE SHINJUKUのすぐ下の17階では、“ホテルとまちを繋ぐ新しい社交場”をコンセプトとした「JAM17 DINING & BAR」を展開。テラス、ダイニング、バー、パーティルーム、GELATERIA(ジェラートを提供)を設置する。
映画館は全席プレミアムシート「109シネマズプレミアム新宿」
映画館「109シネマズプレミアム新宿」は9階と10階で、全席プレミアムシート、ハイスペックな映写・音響設備が特徴。8スクリーン、総席数752席。通常であれば倍以上の座席数にできるところ、座席数を減らすことで全席プレミアムシートを実現している。
さらに上位の、全シアターの中央列を占める「CLASS S」も用意。電動リクライニング機能や充電装置付サイドテーブルも備えている。
シアター6には、正面スクリーンに加え、左右の壁面にも映像が投影される3面ワイドビューシアター「ScreenX」を採用。映画だけではなく、アーティストのライブ映像など、様々なラインアップで展開する。
音響については、3月28日に逝去した音楽家・坂本龍一氏監修のもと設計した音響システム「SAION –SR EDITION-」を、全シアターに導入している。また、開業を記念して坂本龍一氏関連の作品を「Ryuichi Sakamoto Premium Collection」として、4月14日から5月18日まで特別上映する。
そのほかの施設として、鑑賞者⽤ラウンジ、スーベニアショップ、プレミアムラウンジなどを設置している。
新宿ミラノ座の名を継承する劇場「THEATER MILANO-Za」
劇場「THEATER MILANO-Za」は、東急歌舞伎町タワーの中で唯一、かつてこの地にあった「新宿ミラノ座」の名を継承した、ライブエンターテインメントシアター。演劇、音楽、映像等の様々なエンターテインメントコンテンツに対応する。総席数は約900席で、1階は客席レイアウト変更可能な脱着式客席。
西新宿の景色を眺めながら、お酒やソフトドリンク、軽食を楽しめるカフェ & バーも設置している。
360度LEDビジョン設置のライブホール「Zepp Shinjuku(TOKYO)」
ライブホール「Zepp Shinjuku(TOKYO)」は地下1階から地下4階で展開。Zeppホールでは初となる360度LEDビジョンを設置し、「ここでしか味わえない臨場感あふれる音楽体験」を提供する。キャパシティは、スタンディングで約1,500名、シーティングで約500名。
夜間時間帯には、ナイトエンターテインメント施設「ZEROTOKYO」として展開。音楽、DJ、空間演出、パフォーマンスなど、多彩なエンターテインメント体験を生み出し、様々な人の“好きを極める”場となることを目指す。また、海外アーティストの招聘も積極的に行なう。
低層階では多彩なエンターテインメント & レストラン
2階ではエンターテインメントフードホール「新宿カブキhall~歌舞伎町横丁」、3階ではアミューズメントコンプレックス「namco TOKYO」、4階では新宿ダンジョン攻略体験施設「THE TOKYO MATRIX」、5階ではウェルネスクラブ「EXSTION(エクジション)」を展開。
新宿カブキhall~歌舞伎町横丁は、祭りをテーマに食と音楽・映像が融合したフロア。全10店舗が、全国の地域料理やB級グルメなどのソウルフードを提供する。また、ステージ、DJブース、ミラーボール、カラオケなどを設置しており、パフォーマンスやイベントを実施する。
namco TOKYOは、「アソベル・ノメル・ツナガレル」をコンセプトとしたアミューズメントエリア、演出やゲームを仲間同士で楽しみながら飲食できるMUSIC & PLAYLOUNGE「ASOBINOTES(アソビノオト)」、オフィシャルショップを展開する。
新宿ダンジョン攻略体験施設・THE TOKYO MATRIXは、2人または3人のパーティーで力を合わせてモンスターを倒し、アイテムを探し、トラップをクリアするという体験型アトラクション。ソニー・ミュージックエンタテインメントとソニー・ミュージックソリューションズが共同で展開する。
EXSTIONは、「美と健康」をテーマにしたラグジュアリーなウェルネスエンターテインメント施設。会員制ウェルネスクラブとレストランで構成され、プライベートサウナ、ジム、テラスプールなどを展開する。
1階にはスターバックスコーヒー、KABUKI BURGER & TACOS、和牛特区などの飲食店、花・植物専門店や、チケット販売の「TKTS」などの7店舗のテナントが入る。
施設東側には約200m2の屋外ビジョンを設置。下部に位置する約140m2の「KABUKICHO TOWER STAGE」や、隣接するシネシティ広場との一体活用により、イベントと連動した演出も行なえる。
そのほか、1階にバスターミナルを設置しており、羽田および成田への空港アクセスバスが、4月14日より運行する。
周辺エリアとの連携にも取り組んでおり、江戸時代に内藤新宿周辺で栽培されていた「内藤とうがらし」採用した歌舞伎町 エシカルジン「Ne10」の販売や、東急歌舞伎町タワーと新宿歌舞伎町が一体となった「KABUKICHO BLUE FESTIVAL」を実施する。BLUE FESTIVALでは、歌舞伎町一番街のアーチがブルーに染まるほか、フラッグを掲出する。
東急歌舞伎町タワーの所在地は、東京都新宿区歌舞伎町一丁目29番1、同番3。敷地面積4,603.74m2、延床面積約87,400m2。外装デザインは永山祐子建築設計。