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日本初「Wi-Fi 7」ルーター今夏発売 最大速度24Gbps
2023年3月9日 19:52
ティーピーリンクジャパン(TP-Link)は、日本初となるWi-Fi 7ルーター「Archer BE900」と、メッシュWi-Fi 7システム「Deco BE85」を発表、今夏に発売する。価格はBE900が89,800円、BE85が1パック79,800円。
Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)は、最大46Gbpsと、Wi-Fi 6に比べて4.8倍の速度で通信が可能な次世代無線LAN規格。Wi-Fi 6よりも100倍低いレイテンシーとし、チャンネル幅はWi-Fi 6の160MHzの2倍となる最大320MHz。
利用周波数帯は2.4GHz、5GHz、6GHz。Wi-Fi 6Eでも利用周波数帯は同じだが、それぞれ個別にデバイスが接続して利用することしかできなかった。Wi-Fi 7では、「Multi-Link Operation(MLO)」により、対応するデバイスであれば、3つの周波数帯を同時に利用して高速な通信が可能なのも特徴とする。
日本ではつい最近、6GHz帯の利用が可能になったWi-Fi 6Eの普及が始まったばかりだが、夏には次世代規格に対応した本製品が発売されることになる。
最大24GbpsのWi-Fi 7ルーター「Archer BE900」
フラグシップモデルとなる、「Archer BE900」は、合計最大速度24GbpsのクアッドバンドWi-Fi 7ルーターで、MLOなどのWi-Fi 7の新技術に対応。通信速度は、11,520Mbps(6GHz)+5,760Mbps(5GHz-1)+5,760Mbps(5GHz-2)+1,376Mbps(2.4GHz)。内蔵アンテナ数は12本。EasyMesh/OneMeshにも対応し、メッシュ環境に組み込むことも可能。
なお、チャネル幅は320MHzとされているが、認証取得後にアップデートで追加される予定で、日本国内での利用は現時点で保証されていない。
10Gbpsポート×2を含む計7個のLANポートを搭載し、複数の端末でマルチギガの有線接続を可能にする。有線ポートは数、10Gbps WAN/LAN×1、10Gbps SFP+/RJ45コンボWAN/LAN×1、2.5Gbps LAN×4、1Gbps LAN×1。
また、本体前面にはLEDスクリーンを搭載。通信状況のほか、天気や時刻、任意のテキストや絵文字などを表示可能。本体サイズは96×302×262.5mm。
メッシュWi-Fi 7システム「Deco BE85」
最大22GbpsのメッシュWi-Fi 7システム。MLOにも対応し、通信速度は11,520Mbps(6GHz)+8,640Mbps(5GHz)+1,376Mbps(2.4GHz)。有線インターフェイスは10Gbpsポート×2、10Gbps SFP+ Fiber/RJ45コンボポート×1、2.5Gbpsポート×2。価格は1パック(1台)が79,800円、2パック(2台セット)が148,800円。
ロボット掃除機市場に初参入
ティーピーリンクとしてロボット掃除機市場初参入となる「Tapo RV」シリーズも発表された。Tapoは、同社のスマートホーム機器ブランド名で、スマートホーム機器として操作が可能。
上位モデルの「Tapo RV30 Plus」は、LiDARナビゲーションとジャイロセンサーによって自己位置を測定しながら掃除を行なうロボット。最大4,200Paの吸引力を特徴とし、水拭きにも対応する。自動ゴミ収集機も付属し、価格は76,780円。発売は4月20日。
下位モデルの「Tapo RV10 Plus」は、ジャイロセンサーのみを搭載した廉価版で、吸引力は最大2,000Pa。水拭きにも対応する。自動ゴミ収集機も付属し、価格は49,800円。