アップル、黒人文化・コミュニティを称えるApple Watchバンド

アップルは、黒人の文化とコミュニティをたたえる新製品・コンテンツを発表した。Apple Watch用の新しいバンド「Black Unity スポーツループ」が発売されるほか、これと統一されたイメージのApple Watchの新しい文字盤デザインやiPhoneの壁紙が提供される。Black Unity スポーツループの価格は6,800円。

今回の新製品や文字盤デザインなどのコンテンツは、モザイクアートの制作プロセスにインスピレーションを得て開発されている。Apple Watch用のバンドであるBlack Unity スポーツループは、パンアフリカン・フラッグの赤、黒、緑を採用。この色の糸でバンドに「UNITY」(連帯)の文字が抽象的に織り込まれており、独自の糸の重なりで立体感もデザインされている。

Black Unity スポーツループ

パンアフリカン・フラッグは、世界中のアフリカ系住民の開放や連帯を訴えるパン・アフリカン思想を表した旗。赤は流した血の色、黒は肌の色、緑は大地の色を表している。

ユニティモザイク(ユニティ2023)文字盤は、緑、黒、赤、黄色の幾何学的図形が取り入れられ、黄色のアクセントはパーソナライズが可能。時刻が進むと形が変化するようになっている。提供は来週からで、利用にはwatchOS 9.3を搭載したApple Watch Series 4以降、およびiOS 16.3を搭載したiPhone 8以降またはiPhone SE(第2世代)以降が必要。

iPhoneユーザーには、ロック画面用の新しいユニティ壁紙も提供される。こちらはiOS 16.3を搭載したiPhone 8以降で利用できる。

Black Unity スポーツループのオンラインでの注文受付は19日から開始されており、実店舗のApple Store(一部)では2月1日から販売が開始される。サイズ展開は41mm、45mmで、Apple Watch SE、Apple Watch Series 4以降、Apple Watch Ultra(45mmバンドのみ)に対応する。

アップルは、独自に設立したRacial Equity and Justice Initiative(RFJI)を通じて、有色人種のコミュニティにおいて経済的、教育的、創造的な機会の提供に取り組む組織への支援を行なっている。具体的には、5つの組織へのサポートを拡大しており、Art Gallery of New South Wales(シドニー)、Ghetto Film School(ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン)、Music Forward(ロサンゼルス)、Shout Mouse Press(ワシントンD.C.)、およびThe National Museum of African American Music(テネシー州ナッシュビル)を支援している。