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Shiftall、軽量VRヘッドセットは25万円 跳ね上げ式コントローラも

Shiftallは、高解像度で軽量なPC用VRヘッドセット「MeganeX」を3~4月に発売する。価格は249,900円。同社Webサイトにて販売する。複数人が使うことを想定した法人向けバージョン「MeganeX Business Edition」も用意する。

またVRヘッドセット向けコントローラー「FlipVR」も発表しており、2023年内に発売する予定。価格は未定。

高解像度・軽量のMeganeX

MeganeX

「MeganeX」(メガーヌエックス)は1年前の2022年1月に発表されていたVRヘッドセットで、価格と発売時期が明らかになった形。基本のコンセプトは踏襲されたままだが、価格は当初の案内から大幅に上昇した。

PC向けのSteamVRに対応。両眼で合計5,120×2,560ピクセルとなる5.2K/10HDR対応のKopin製マイクロOLEDディスプレイを搭載。パナソニック独自開発のパンケーキレンズ搭載で薄型を実現する。スピーカー内蔵の折りたたみフレームで持ち運びやすさにも配慮している。インサイドアウト方式の6DoFに対応。有線でPCと接続し、さまざまなVRアプリケーションを楽しめる。

一般販売されるMeganeXはメタバースのヘビーユーザーの利用を想定し、圧力を分散する額のパッドを装備。瞳孔間距離(IPD)は56~72mm。付属のアダプターに自分に合ったレンズをはめ込むことで乱視を含むさまざまな視度のユーザーに対応する。視度調整機能は搭載されない。ケーブル部を除く重量は約320g。

法人向けのMeganeX Business Editionはビジネスの現場で複数人が利用することを想定し、視度調整機能が搭載されるほか、額パッドではなく鼻で支える構造で簡単に付け外しできる。瞳孔間距離は62~72mm。価格は未定。

MeganeX Business Edition

共通仕様として3.5mmの4極イヤホンマイクを搭載。スピーカー、ビームフォーミング対応の内蔵デュアルマイクを搭載する。接続はPC側がDisplayPort+USB2.0で、付属のコンバーターボックスを使用してヘッドセット側にUSB Type-Cで接続する。ValveのLighthouse方式のアウトサイドイン対応アダプターも付属する。

コントローラーは付属しないが、同社からは別売りのコントローラー「FlipVR」が発表されている。

組み合わせるPCの最低条件はCPUがIntel Core i3-8100TまたはAMD Ryzen 3 2300Xの同等品以上。GPUはGeForce RTX 20/30/40シリーズ以降。AMDのRadeonシリーズなどでは動作しない。メモリは8GB以上、対応OSはWindows 10、対応VRプラットフォームはSteamVR。

新機軸のVRコントローラー「FlipVR」

「FlipVR」は手の甲側に装着するVRヘッドセット向けのコントローラー。ボタンやジョイスティック、トリガーを搭載する操作パネル部分をフリップする(跳ね上げる)ことができ、コントローラーを手に装着して“トラッキングを継続したまま”、現実世界側で物を持つ、キーボードを操作するといったほかの動作を行なえ、没入感を損なわないとしている。

FlipVR
操作パネルを跳ね上げた状態

また操作パネルは位置と角度を調整できる構造で、さまざまな手の大きさや指の長さでも、快適に操作が可能。

トリガー、AB/XYボタン、ジョイスティックはタッチセンサーを搭載しており、指の位置でハンドサインやアバターの表情変更などが可能。同社のVRヘッドセット「MeganeX」に最適とするほか、Lighthouseトラッキングシステム対応のVRヘッドセットなら組み合わせて利用できる。

無線通信方式はSteamVR standard(Valve互換の専用ドングル)。動作時間は約7時間で、充電はUSB Type-C端子。